ドジャース首脳陣の「大谷翔平は投手復帰できる」がまったくアテにならないワケ
大谷翔平(32=ドジャース)が、日本時間4日からシカゴ、アリゾナと続く遠征中にキャッチボールを再開するという。
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3日のレッドソックス戦の試合前、ロバーツ監督がこう言った。
「ショウヘイはシカゴ遠征でキャッチボールを再開できるかもしれない。その後は彼の調整状況次第になる。マイナーで十分なリハビリ登板を行う余裕はない。昨年と似たようなケースになると思う」
大谷は7月23日にブルペンで投げたのを最後に、キャッチボールすらしていない。打者として毎試合、ラインアップに名を連ねるため、マイナーでリハビリ登板をするわけにもいかない。したがって昨年同様、1イニングから徐々に登板イニング数を増やしていく。そうやって投手として復帰させたいというのだ。
しかし、大谷のキャッチボール再開は、一日も早く投手として復帰したい本人のガス抜きともっぱらだ。特派員のひとりがこう言った。
「大谷はとにかく早く投手として復帰したいと考えています。左膝に炎症を抱えながら、最近はやたらと走りまくっている。2日のレッドソックス戦の初回に安打で出塁、次打者パヘスの右飛で二塁にタッチアップしてアウトになりましたが、明らかな暴走です。それもこれも、二刀流なのに打者しかやっていないという負い目に加えて、膝はもう大丈夫という首脳陣へのアピールではないでしょうか」
しかし、若手3人との交換トレードで2年連続サイ・ヤング賞左腕のスクーバル(29=前タイガース)を獲得した現在、首脳陣が大谷の投手復帰を急かす理由はどこにもない。
透けて見える思惑
「ドジャースにしてみれば、大谷には一日でも長く二刀流を継続してもらいたい。実際、この時期からキャッチボールを始めたところで、10月のポストシーズンで完全復帰できるかは微妙。だからといって今季は投手としてシャットダウンし、投手復帰への扉を完全に閉じてしまったら、二刀流にこだわる本人のモチベーションにかかわる。首脳陣が何よりも恐れているのは大谷の打者としての能力が最大限発揮できなくなること。ワールドシリーズ3連覇に欠かせないのは大谷のバットと認識しているからです。本人を気持ち良くプレーさせるためにも、首脳陣は大谷の投手復帰に自信をもっていると公言する必要があるのですよ」(同)
2日に会見したフリードマン編成本部長は大谷の投手復帰について、
「未来を完全に予測することはできないけれども、自信をもって投げる方にかけるよ」と話した。
もちろん、投手として完全復帰できるならベストだが、その可能性は極めて低い。それだけに投手としての復帰に含みをもたせることが、本人のモチベーションにつながると首脳陣はソロバンをはじいているようなのだ。
