浮世絵の二大巨匠 「葛飾北斎」と「歌川広重」作品展【徳島】
江戸時代の浮世絵の二大巨匠、「葛飾北斎」と「歌川広重」の作品を集めた展覧会が、徳島市の県立近代美術館で始まり、人気を集めています。
大胆な構図と色使いで見る人を魅了した「葛飾北斎」。
東海道の名所や当時の暮らしを情緒豊かに描いた「歌川広重」。
江戸時代に活躍した2人の浮世絵師による展覧会「原安三郎コレクション北斎×広重」が現在、徳島県立近代美術館で開催されています。
「今日は、この展覧会ナビゲーターをつとめる私 野口と、徳島県立近代美術館の学芸員 浅田真珠さんで、展覧会の魅力をお伝えします」
「葛飾北斎」の「冨嶽三十六景」は、様々な場所から描いた富士山の姿を楽しめる名所集です。
(野口アナウンサー)
「浮世絵は教科書などでしか見たことなかったけど、思ったより小さいですね」
(徳島県立近代美術館・浅田真珠 学芸員)
「現代ではいろんな場所で浮世絵を見る機会あると思うが、実際の作品を見ると意外と小さいし」
「線の繊細さや、色の鮮やかさというのを、実物の作品だからこそ楽しめるのではないか」
(野口アナウンサー)
「この作品は見たことあります」
❝凱風快晴❞
(徳島県立近代美術館・浅田真珠 学芸員)
「『冨嶽三十六景』の中でも、最も有名な作品といえます」
「凱風快晴」です。
(野口アナウンサー)
「赤富士としても有名ですよね」
(徳島県立近代美術館・浅田真珠 学芸員)
「こちら季節、いつだと思いますか」
(野口アナウンサー)
「山に雪がないので、冬ではないはず」
(徳島県立近代美術館・浅田真珠 学芸員)
「鋭いですね、こちら夏の富士山を描いた作品」
「夏の強い太陽の日差しを浴びて、赤く染まった富士の様子が描かれている」
(野口アナウンサー)
「こちらのタペストリー、背筋がゾッとしませんか? これも北斎の作品なんです」
北斎は、江戸時代に流行した怪談話も作品のモチーフにしています。
こちらは、主人の大切な皿を割ってしまった、お菊さんを描いた作品です。
(徳島県立近代美術館・浅田真珠 学芸員)
「ろくろ首の部分がお皿になっているところが、北斎のユーモアにあふれた点かなと思います」
そして歌川広重の代表作と言えば、江戸から京都までの宿場を描いたシリーズ「東海道五拾三次之内」です。
(徳島県立近代美術館・浅田真珠 学芸員)
「なかでも一番有名な作品『日本橋 朝之景』です」
「大名行列がこれから出発するところであったり、空も見てもらうと、名前の通り朝焼けが見えるような所が描かれていて」
「『東海道五十三次之内』のシリーズの、まさに始まりにふさわしい作品となっている」
こんな珍しい展示も…。
(徳島県立近代美術館・浅田真珠 学芸員)
「こちらの作品、何だかわかりますか?」
(野口アナウンサー)
「マスになってるから、すごろくですか?」
(徳島県立近代美術館・浅田真珠 学芸員)
「正解です」
(徳島県立近代美術館・浅田真珠 学芸員)
「宿場町がマスになっていて、旅する気分ですごろくを楽しめるという、ちょっとおもしろい作品になっています」
こうした数々の逸品を収集したのが、徳島出身の実業家、原安三郎です。
こちらは、平安時代の「更級日記」を絵巻として蘇らせた作品。
原安三郎が同じく、徳島出身の日本画家・公文蘆淵に制作を依頼しました。
(徳島県立近代美術館・浅田真珠 学芸員)
「およそ10年かけて作られた作品ということで、原安三郎の意気込みとか美術への熱意が伝わってくる」
会場にはフォトスポットも用意されているので、記念の1枚もお忘れなく。
(徳島県立近代美術館・浅田真珠 学芸員)
「原安三郎コレクションは、江戸時代当時の鮮やかな色合いや、すりのシャープさを感じてもらえると思うので」
「ぜひ貴重な機会をお見逃しなく楽しんで」
浮世絵の二大巨匠の作品が一度に楽しめる贅沢な展覧会。
みなさんも、江戸時代にタイムスリップしてみませんか?
