7月19日、東京理科大学葛飾キャンパスにて、小学生とその保護者を対象とした、夏休みの自由研究のヒントを見つけるための体験型イベント「あそび まなび かがくラボ」が開催されました。数ある出展社の一つ、森永製菓の教室には、緑と茶色で彩られた巨大なチョコの木が出現!「挑戦!カカオクエスト」と名付けられた体験ブースには親子の列ができていました。森永製菓のサステナビリティへの取組みでもある「1チョコ for 1スマイル」を五感で親子に届ける、意欲的な体験ブースをレポートします。

あそび まなび かがくラボとは?
小学生とその保護者を対象とした、夏休みの自由研究のヒントを見つけるための体験型イベントです。朝日小学生新聞、子育て・教育情報サイト「AERA with Kids+」、教育ポータルサイト「Gakken×朝日新聞キッズネット」の3大教育メディアが共同で開催しています。

開場2時間で巨大アートが8割完成--親子の列が証明した「カカオクエスト」の熱量

教室後方の黒板は、幅数メートルの大きさ。緑と茶色で描かれたカカオの木の絵が、天井近くまで広がっています。その表面に、来場者がクエストをクリアするたびにもらえる“チョコの欠片”(マグネットシート製)を貼っていく仕掛けです。

↑開場2時間の時点で、既に8 割ほど埋まった巨大アート。緑の葉のところは薄く、茶色のカカオの実の部分に集中して“チョコの欠片”が貼られていきます。

開場は朝10時。筆者が会場を訪れた昼頃には、既に黒板の8割ほどが茶色い”チョコの欠片”で埋まっているほどの人気ぶり!

会場となった「あそび まなび かがくラボ」は、東京理科大学と、朝日学研シンクエスト、朝日学生新聞社、朝日新聞出版が共同で開催した体験型教育イベント。今年が初開催で、朝日小学生新聞・AERA with Kids+・Gakken×朝日新聞キッズネットの3大教育メディアが初めて手を組んだ大型企画です。さまざまな企業・団体出展し、親子で楽しめるワークショップやステージショーなどが行われました。

森永製菓ブースは、教室の入口を入ってすぐの位置。体験動線は3段構えで、(1)カカオ豆の実物に触れて匂いを嗅ぐ、(2)スプーンでカカオ豆を運ぶゲームとクイズに挑戦する、(3)クリア後に配られる”チョコの欠片”を巨大アートに貼る--この3ステップ、シンプルなようで、実際に体験してみると、発見の連続なんです。

触って嗅ぐカカオ豆--「これがチョコの原料?」

体験の入口に置かれていたのは、お皿に乗ったカカオ豆。誰でも自由に触れられるようになっていて、来場者は手に取ったり匂いを嗅いだりできます。

「カカオ豆自体、そもそも見るのも初めての方が多いと思いますので」と、森永製菓コーポレートコミュニケーション部広報グループの渡邉舞さん。

教室内では、実際に触って匂いを嗅いでみる子どもたちの姿が。想像とは違ったのか、酸っぱい匂いがして驚いている様子も多く見受けられました。

「チョコのパッケージに描いてある絵でしかカカオ豆を見たことがないかもしれません。実物を嗅いでいただくと意外に酸っぱい匂いがして、結構びっくりされると思います」

チョコレートに変わる前のカカオ豆の姿と匂いを知る--これが子どもたちの体験の第一歩です。

スプーンで運ぶ、クイズを解く、頭を使う

次のステップは、体を使って学ぶゲームコーナー。スプーンにカカオ豆を乗せて、障害物を通り抜けながら運搬します。カカオ豆から目線をそらさず、落とさないよう慎重に運んでいる姿が印象的でした。

その隣には、カカオ産地やチョコレートについて学べるクイズ形式の展示が並びます。展示内容からヒントを探してわかった答えを、受付で配布されたチャレンジシートに熱心に書き込んでいました。

頭の柔軟性が試されるオリジナルの立体パズルを使ったクエストもあり、子どもたちが夢中で回していました。

「展示を眺めるだけだと、なかなか子どもたちが興味をもちづらいところもあると思います。実際にカカオ豆をスプーンに乗せて運搬したり、クイズ形式や穴埋めのような、遊び要素を入れて触れていただくというのをコンセプトに作っています」(渡邉さん)

眺めるだけの展示ではなく、体を動かしながら学ぶ。子どもの集中がぐっと上がる仕掛けです。

獲得した“チョコの欠片”を巨大アートに貼る

すべてのクエストをクリアすると、マグネットシート製の“チョコの欠片”が渡されます。持って向かうのは、教室前方の巨大アート。緑の葉と茶色の実で描かれたカカオの木に、自分のクリアの証を貼り付ける瞬間です。

↑巨大アートに”チョコの欠片”を貼り付ける依茉ちゃん。

小学2年生の依茉(えま)ちゃんも、この日を楽しみにしていた参加者の一人。朝日小学生新聞で開催情報を知り、わくわくした気持ちでこの日を迎えました。

「チョコがちゃんと食べたい」(体験を通してチョコレートの一粒への向き合い方が変わった様子を、依茉ちゃんなりの言葉で表した一言でした)

巨大アートに“チョコの欠片”を貼り付けた依茉ちゃんは、そう感想を語ってくれました。カカオが原料だとは知っていたけれど、皮を割って中身を見る作業は「気持ち悪い」との正直な感想も返ってきて、一緒にいたお母さんが苦笑いする場面も。

体験を通して、身近なチョコレートの見え方が変わる。そんな瞬間が、教室のあちこちで生まれていました。

「サステナビリティ課題を知ってもらうきっかけに」--森永製菓広報が語る企画意図

↑「1choco for 1smile」のロゴ入りTシャツで取材に応じる、森永製菓コーポレートコミュニケーション部広報グループの渡邉舞さん。

渡邉さんに、このブースを企画した意図を聞きました。

「まず、皆さんにチョコレートのサステナビリティ課題を知っていただくきっかけになればな、と思っています。その上で、この取り組みの『1チョコ for 1スマイル』自体を知っていただくきっかけにもなれば、なおうれしいです」

チョコレートは、多くの日本人にとって身近な食品です。けれど、その原料であるカカオがどこで、どのように作られているかまで意識する機会はそれほど多くありません。そこから一歩踏み込むと、カカオ産業が抱える課題も見えてきます。児童労働、農家の収入問題--世界のチョコレート消費を支える生産現場では、様々な社会課題が横たわっています。

「カカオ生産地について知っていただいたり、自由研究を介して踏み込んで調べていただくと、児童労働だったり、生産者の収入が安定しなかったり、といったカカオ産業が抱えるさまざまな課題が見えてくると思います。そうした課題を少しでも知って考えていただけたら」(渡邉さん)

森永製菓が2008年から続けているサステナビリティの取組み「1チョコ for 1スマイル」は、ガーナ、エクアドルなどのカカオ産地で、児童労働対策や教育環境の改善、農家の栽培研修と収入向上プログラムなどを行っています。国際NGO プラン・インターナショナル、そして日本生まれのNGO ACE(エース)を支援活動のパートナーとし、活動の輪を広げてきました。

累計支援額は2026年3月時点で3億5,926万円を超えています。

このカカオクエストも「1チョコ for 1スマイル サマーキャンペーン2026」という施策の一環で、チャレンジした人数1人につき 100円が、森永製菓からカカオ産地の子どもたちの支援に寄付される仕組みとなっています。

チョコレートの向こう側で起こっていることを知り、親子で一緒に考える--今回のブースは、そのきっかけになればという思いから企画されたそうです。

【参加できなかった人へ】web で楽しめる「1チョコ for 1スマイル サマーキャンペーン 2026」の4施策

残念ながらブースで体験できなかったという人に朗報です。

今回のカカオクエストは、森永製菓が展開する「1チョコ for 1スマイル サマーキャンペーン 2026」の一施策として実施されたもの。会場まで足を運べなかった人も、キャンペーンの他 4施策にはwebで参加でき、それぞれ参加者数に応じてカカオ産地への寄付につながります。

自由研究チャレンジ「1つぶのチョコができるまで」

期間:2026年6月15日〜8月31日

学研の子ども向け教育ポータル『キッズネット』とのコラボ。ワークシートをダウンロードして、チョコレートについて学びながら自由研究としてまとめられます。対象は小中学生、DL1 人につき 100円が寄付に充当されます

「1チョコ for 1スマイル 第2回 “なるほど!チョコレート” かべ新聞コンテスト」

応募期間:2026年7月1日〜9月10日必着

カカオやチョコレートについて調べたことをかべ新聞にまとめて応募する取り組み。全国の小・中学生対象で、web応募フォームまたは郵送で応募できます。応募1件につき100円が寄付に充当されます

チョコっとクイズ

期間:2026年6月15日〜8月31日

チョコレートに関する6問のクイズに挑戦できるwebコンテンツ。挑戦1人につき10円が寄付に充当されます

コラム記事「なるほど! 1 チョコ入門」

期間:2026年6月15日〜8月31日

カカオの基本知識と産地の課題、支援活動をやさしく解説する読み物。最後まで読んだ1人につき10円が寄付に充当されます

累計3億5,926万円を超える「1チョコ for 1スマイル」の寄付活動は、こうした一般参加型のキャンペーンで少しずつ積み上げられてきました。カカオクエストに来られなかった家庭も、この夏、webで”チョコの向こう側”を親子で考えるきっかけを持てるはずです。

まとめ

森永製菓の食育コンセプト「菓子育(かしいく)」は、「おいしく/たのしく/すこやかに」の3本柱で構成されています。子どもとお菓子の関係を、単なる嗜好品を超えたコミュニケーションの場として捉える、森永製菓ならではの視点が詰まっています。

チョコレートを『ただ食べるもの』から、『考える機会をもらうもの』へ。カカオクエストで手にした体験は、家に持ち帰ってからが本番かもしれません。

(取材・文/染谷遥 写真/我妻慶一)

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