大役を担う大岩剛氏(C)JMPA

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 W杯のカタール、北中米大会で采配をふるった森保一監督(57)が、日本代表の指揮官に就いたのは「広島の監督に就任した2012年から4シーズンで3度のJリーグ優勝」という実績が決め手になった。

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 その森保監督からバトンを受ける大岩剛・U−21代表監督(54)は、鹿島を率いた18年にアジアクラブ王者決定戦のACLを制した実績が、高く評価されたからである。鹿島監督を退任した後の21年12月には、五輪代表年代に相当するU−21代表監督に就任して24年のU−23アジアカップで優勝。26年1月の同大会も制して「日本人で唯一連覇を達成した監督」となり、これも今回の次期日本代表監督就任を大きく後押しした。

「大岩さんの人柄は<真面目><実直><熱血漢><人情派>などのワードで語られることが多いが、もうひとつ忘れてはならないのが<頑固>です」とサッカー関係者がこう言う。

「五輪代表は<日本代表のBチーム>という側面があり、日本代表のやっている4−4−2とか3−4−2−1といった基本戦術に、カウンター狙いやサイド攻撃重視など戦い方を踏襲したチーム作りをやるのが一般的です。ところが大岩さんは『同じやり方はしません。招集した選手たちのストロングポイントを伸ばすのが仕事です。(五輪)選手の力を伸ばして日本代表に送り込むことが、日本サッカー全体の底上げに繋がる』と言い切り、その信念を曲げずにチーム作りを進めていった」(前出関係者)

 鹿島を退任した時、24年12月にU−21代表監督に再任された時、いずれも複数のJクラブから年俸など年代別代表よりも数倍の好条件で引き合いがあった。ところが大岩監督は「最初にオファーがあった年代別代表監督の話を引き受けるのが筋というもの」と言い切って周囲を驚かせた。これも頑固一徹のキャラと言っていいだろう。

「気掛かりな点」とは…

 日本代表監督を引き受けるに当たり、大岩監督にはいささか気掛かりな点があるという。

「静岡の名門清水商から筑波大に進み、名古屋に入団。磐田、鹿島でもDFとして活躍して通算386試合に出場しましたが、Jでの実績と較べて日本代表歴が3試合と少ないのです。現代表は欧州各国リーグで活躍している選手ばかり。日本代表監督としての威厳をどう保つか。本人も気にしているようです」とは前出のサッカー関係者だ。

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 オファーを快諾した森保監督だが、決して「日本のサッカーのため」だけではないという。いったいどういうことか。その「自己満足的な思惑」とは。●関連記事 【もっと読む】W杯惨敗でも「7カ月続投」の裏側 では、それらについて詳しく報じている。