大相撲七月場所>◇十二日目◇23日◇愛知・名古屋IGアリーナ

【映像】高安が土俵下で見せた印象的な“表情”(実際の取組)

 2敗同士、ともに優勝に向けて負けられない一番。前頭十三枚目・尊富士(伊勢ヶ濱)と前頭七枚目・高安(田子ノ浦)の取組は予想外の結末を迎えた。尊富士のまさかの立ち合いに館内は騒然。高安は土俵下で“なんとも言えない”表情を浮かべ、解説者も 「立ち合い当たってから見たかった」と困惑した。

 1敗の関脇・安青錦(安治川)を星一つの差で追いかける尊富士高安高安にとっては悲願の初優勝に向けた重要な一番だったが、予想外の結末となった。立ち合い尊富士が左に動くと、目標を見失った高安は勢い余って土俵際へ。そのまま尊富士が上手投げで勝利した。まさかの決着に館内からはため息とどよめきが沸き起こった。

 しっかりと当たることができず土俵下へ転落した高安は、優勝争いの可能性を残しつつも一歩後退となる3敗目を喫すると、落胆か怒りか…なんとも言えない愕然とした表情を浮かべていた。一方、勝利した尊富士は2敗を死守、約2年半ぶりとなる幕内最高優勝へ向けて星を伸ばして二けたとなる10勝目とした。

まさかの立ち合いに館内が騒然となった

 尊富士の立ち合いに、ABEMAで実況を務めた藤井康生アナウンサーは「いや…これは考えていませんでした。高安もここは計算にはなかったでしょうね」とポツリ。同じく解説を務めた元前頭の天鎧鵬も「そうですね。まさか尊富士が立ち合いから変わるとは」と頷きつつ、「でも、こういうのを見せると、尊富士にもこういうのがあるんだと、相手をまた、ね、一つの作戦になるというか」と理解を示し、「ただ、お客さんとしては、立ち合い当たってから見たかった」とファンの心境を代弁した。

 熱戦を期待した視聴者からは「ちゃんと組み相撲してほしかった」「真っ向勝負が見たい」と落胆の声が続々。「高安の夢が…」「高安おこ」「これでもうアレがなくなった」とがっかりするファンが相次ぐ一方、「勝負は勝負」「投げに行った。変化じゃない」と尊富士の作戦に理解を示す声も寄せられたが、土俵下で一礼をし、花道を下がっていく際、高安は一つ首を傾げていた。

 なお十二日目の取組では、関脇・安青錦(安治川)が関脇・琴勝峰(佐渡ヶ嶽)に押し出しで敗れて2敗に後退。幕内優勝争いは大関・霧島(音羽山)、安青錦、尊富士、前頭十四枚目・獅司(雷)の4力士が2敗で、三敗で関脇・熱海富士(伊勢ヶ濱)、前頭七枚目・琴栄峰(佐渡ヶ嶽)、高安の3力士が並ぶ展開となった。(ABEMA/大相撲チャンネル)