治安戦略アナリストの小比類巻文隆氏が自身のYouTubeチャンネルで「【責任逃れか】江別・大学生集団○人、主犯格・川口侑斗被告「俺はトドメをさしていない」元刑事が解説」を公開した。動画では、北海道江別市で発生した大学生集団暴行事件の初公判における、主犯格とされる川口侑斗被告の責任転嫁ともとれる法廷での主張について、元刑事の視点から厳しく批判している。

小比類巻氏はまず、被害者である長谷さんが受けた暴行の凄惨さに言及した。2時間以上にわたる暴行の末、顔や頭へ数十回以上の打撃を加えられ、出血量は全体の6割から7割を占めていたという解剖結果を説明。「まさに血だるま状態だった」と痛ましさを語った。

続いて、法廷で川口被告が起訴内容を認め、涙ながらに謝罪したことと、実際の供述の間に生じている大きな矛盾を指摘した。川口被告は暴行を継続した理由について、他の共犯者らから指示されたためだと主張。互いに責任を押し付け合う構図になっていると解説した。その一方で、被害者から奪った現金のうち「自分が一番頑張ったから」と最も多い9万円を受け取っていた事実や、暴行の様子をスマートフォンで撮影し、髪に火をつけるなどの行為を自ら進んで行っていた点を挙げ、「嫌々暴行に付き合わされた人物の行動ではない」と一蹴した。

最も小比類巻氏が問題視したのは、川口被告が被害者の死亡理由について「自分たちが死亡させたのではなく、別の誰かがとどめを刺したのではないかと思った」と語った点である。この荒唐無稽な責任逃れに対し、小比類巻氏は「真に責任を引き受けているとは言えない」と強い不快感を示した。

最後に小比類巻氏は、今回の裁判の焦点は犯罪の成立ではなく、川口被告にどの程度の量刑が科されるかにあると断言。「主犯格だと判断されれば、他の共犯者よりもさらに重い判決が出ることが十分に予想される」と指摘し、法廷で涙を流した被告が自身の罪の重さと本当の意味で向き合わなければならないと訴えかけた。

チャンネル情報

元警視庁刑事・国際捜査官。1993~2023年警視庁。爆弾処理班配属後、警視庁中国語通訳を経て国際捜査官に。以降、国内外の銃器・薬物犯罪の情報収集、秘匿捜査に従事する。ほか殺人、強盗、誘拐事件などあらゆる捜査に参加。退官後、30年に及ぶ警察人生の知見を世の中へ貢献すべく治安戦略アナリストとして活動中。