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 ◇W杯北中米大会決勝トーナメント準決勝 アルゼンチン 2―1 イングランド(2026年7月15日 アトランタ

 準決勝が15日(日本時間16日)に行われ、アルゼンチンがイングランドに2―1で逆転勝ちし、史上3チーム目の2連覇に王手をかけた。FWリオネル・メッシ(39=マイアミ)が後半40分から2アシストで貢献。19日(日本時間20日)の決勝で4大会ぶりの優勝を狙うスペインと対戦する。

 またもやアルゼンチンが劇的な勝利を挙げた。主役はメッシだ。39歳21日でW杯準決勝での史上最年長フィールドプレーヤーとなったベテランが、規定時間残り5分から2アシストで決勝への扉をこじ開けた。

 「90分の中で勝ち切ることができると分かっていた」

 後半途中から攻勢に出た。5バックへの布陣変更で逃げ切りに入ったイングランドに両サイドからクロスを繰り返した。相手がゴール前の空中戦を意識してさらに引いて中央を固めると、40分には一転して背番号10が右サイドで2人を引きつけ、ペナルティーエリア手前のフェルナンデスにパス。約20メートルの同点ミドル弾につなげた。その7分後には再びエースが利き足と逆の右足のクロスで相手6人の先にいたLa・マルティネスのヘディング弾を演出。土壇場の2アシストで試合を決めた。

 「国歌斉唱の瞬間から特別なものを感じた」という因縁のイングランド戦。82年に英国との間で起こったフォークランド紛争では両国で900人以上の犠牲者が出た。紛争の記憶が色濃かった86年大会準々決勝でイングランドを破った際はマラドーナの「神の手」で先制。4分後の「5人抜き」や2―1での勝利、さらに国民が熱狂したW杯制覇につなげたが、現在ならビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の介入で認められなかった可能性が高い。しかし、今のメッシに“裏技”は不要。「一丸となった時、実力以上のものが引き出される」と信頼する仲間と共に真正面から宿敵を破り、スカロニ監督は「もはや疑いの余地はない。彼は史上最高のサッカー選手」と称えた。

 決勝で顔を合わせる欧州王者スペインとは3月27日に南米王者として公式戦「フィナリッシマ」(カタール)で対戦予定だった。中東情勢の悪化で中止になったが、代わりに世界一を決める舞台が整った。13歳でバルセロナ入りして全盛期を過ごしたスペインとの大一番。メッシは「相手のことはよく知っている。特別な決勝になる」と闘志を燃やした。