複数人の旅行では、候補地・移動計画・予算・持ち物・予約情報をそれぞれ別のアプリで管理するなど手間が生じます。リアルタイム共同編集・インタラクティブマップ・予算管理・持ち物リストをまとめて共有できる無料の旅行計画ツール「trek」が公開されています。

mauriceboe/TREK: A self-hosted travel/trip planner with real-time collaboration, interactive maps, PWA support, SSO, budgets, packing lists, and more.

https://github.com/mauriceboe/TREK#docker-compose-production

◆trekの主な機能

・ドラッグ&ドロップ計画とインタラクティブマップ

経由地や目的地をマップにピン留めします。



登録された場所を日程表にドラッグ&ドロップすると…



日程に場所が追加されます。



スポットの並び替えや日程の変更もすべてドラッグ&ドロップで完結。Google PlacesやOpenStreetMapの検索データを直接取り込めるため、写真や営業時間をその場で確認しながら計画を育てられます。

・リアルタイムで共同編集

計画をメンバーと共有すると共同編集が可能。チャットやアンケート機能なども利用でき、次の行き先などをスムーズに決定できます。



・予算管理&割り勘システム

旅行中の出費を記録するだけでカテゴリ別の経費追跡や複数通貨の換算を自動で行います。さらに誰が誰にいくら支払えばよいか割り勘を自動算出するため、旅行後の清算も手間がかかりません。



・役割分担付き持ち物リスト

カテゴリ別のチェックリストを作成し、誰が何を持っていくかなどを設定できます。各自の進捗状況が可視化されるため、グループ全体の準備状況が一目で把握可能。



・MCPサーバー対応

AI連携規格であるMCPサーバーとしてAIから直接接続が可能で「3泊4日の京都旅行のスケジュールを提案して」「この計画に必要なパッキングリストを作って」とチャットで指示するだけで、AIがアプリ内のデータを直接書き換えて旅行計画を構築します。

◆その他の機能一覧

・プラグインシステム:ワンクリックでダッシュボード拡張や追加機能を導入可能

・予約情報インポート:飛行機やホテルの確認メール・PDFから予約詳細を自動取り込み

・Vacay(休暇プランナー):カレンダーと連動し、100カ国以上の祝日を考慮した休暇管理が可能

・Atlas(トラベル統計):これまでに訪れた国を世界地図上にマッピングし、旅の統計を視覚化

・高度なセキュリティ:パスキー認証や二要素認証・各種OIDCに対応

・データ保護:ローカルのSQLiteデータベースに全情報を保存し、管理者パネルから自動バックアップ可能

◆trekの構築方法

今回はWindowsにDocker DesktopとGit for WindowsのGit Bashを用意した環境で構築します。作業フォルダで以下のDockerコマンドを入力するだけで起動できます。


ENCRYPTION_KEY=$(openssl rand -hex 32) docker run -d -p 3000:3000 \
-e COOKIE_SECURE=false -e ENCRYPTION_KEY= \
-v ./data:/app/data -v ./uploads:/app/uploads mauriceboe/trek


コンテナが起動したらDockerのログを確認すると管理者用の仮のメールアドレスと仮のパスワードが表示されるのでメモします。



ブラウザで「http://localhost:3000」にアクセスし、サインインフォームの「メールアドレス」「パスワード」に先ほどメモした仮のメールアドレスとパスワードを入力して「サインイン」をクリック。



パスワードの変更フォームが表示されるので「新しいパスワード」「新しいパスワード(確認)」に任意のパスワードを入力し「パスワード更新」をクリック。



初期画面が表示されれば構築完了です。



◆日本語対応および日本地域での利用について

UIは日本語対応済み、通貨も円で入力できドル/円などの為替相場も自動的に取得し反映されます。ただし、交通手段の自動取得は「Transitous」が対応している地域に限られ、日本の場合は東京周辺のみ検索が可能です。カレンダーの祝日についても一部反映できていないなど不完全な箇所がありました。