茨城県下妻市の市長・須藤豊次氏(67)が6月15日未明、排水路で遺体として発見された(右は須藤氏の事務所)

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 茨城県下妻市の市長・須藤豊次氏(67)が6月15日未明、同県八千代町の排水路で遺体として発見された。各社報道は「事件性は低く、自死の可能性が高い」と報じたが、ネット上では死因に関する陰謀論めいた推測が拡散されている。

【写真】現場となった排水路、周りの道は街灯が少なく田んぼが広がっていた

 3月の市長選で須藤氏の選対本部長を務めていた下妻市議会議員の宇梶浩太氏はNEWSポストセブンの取材に、「8日の宴席で『思うように自分の言葉で話せない』と言っていて、少し元気がないなと思った」などと率直な思いを吐露した。一方でネット上の推測については一蹴するのだった。【前後編の後編。前編から読む】

 茨城県では5月から、外国人を含めた不法就労を助長している疑いのある事業者等に関する有益な情報提供に、原則1万円の報奨金を支払う「不法就労通報報奨金制度」が始まっており、県庁付近では制度に反対するデモが行われたこともあった。これらのことと今回の急逝を紐付け、 SNSなどには「制度に反対する団体によって殺されたのではないか」「排水路で自殺なんてどう考えてもおかしい」などとする言説が書き込まれている。

 宇梶氏にこの件について聞くと、「私も目にしましたが、なぜこんな説が一人歩きしているのか非常に疑問を感じる」とはっきりと口にした。

「私が知る限り、須藤市長が外国人政策に特に賛同していたということは、本人の口から聞いたことはありませんし、関わっていません。選挙の公約でも全く触れられていませんでした。

 前回選挙での主な争点は、老朽化していた下妻市民文化会館の早期改築についてでした。須藤市長は前市長とは180度違う政策で、立て直すのでなく、今あるものを最低限の改修でできるだけ早く改築する、という公約を立てていた。

 賛否分かれる内容なので、先日の一般質問で反対派から責められる場面も当然ありました。ただ、須藤市長は最大会派から出馬していますので、数の上では優っているし、その点で悲観する状況ではなかったとは思います」

 下妻市は、公式サイトでも訃報を報告。「下妻市長須藤豊次は、令和8年6月15日(月)未明、急逝いたしました。生前、市民の皆様から賜りましたご厚情に深く感謝申し上げますとともに、謹んでお知らせいたします」と記された。

 次期市長が就任するまでの間、市長の職務を代理することとなった渡辺尚副市長も、同サイトにて次のように沈痛な思いを吐露していた。

「須藤市長の突然の訃報に接し、深い悲しみに堪えません。4月に新下妻市長に就任したばかりだったことから、私をはじめ職員一同唯々驚いており、言葉もありません。ご家族の皆様のお気持ちを考えますと、その悲しみはいかばかりかとお察しいたします。残念な気持ちでいっぱいです」

 世間を揺るがした新人市長の急逝。市議会の機能復帰と、関係者の心痛が止むことを祈るばかりだ。

(了。前編から読む)

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