岸本さとこ杉並区長の公式Xより

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28日投開票の杉並区長選に立候補している自民党推薦の大和田伸氏に“ネット工作疑惑”が取りざたされている。

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8日18時時点で、大和田氏のYouTubeチャンネル登録者は349人だが、4月29日にアップされた動画は50万4000回以上も再生されている。いいねは124だ。そして、直近の3日にアップされた動画の再生回数は1万3000回で、いいねは49。

大和田氏のX(旧Twitter)のフォロワー数も1148しかないので、動画の再生回数が不自然ではないかと疑われている。Xには「今、国会で高市さんが追及されてる問題と相似形に見える」との投稿も見られる。

対照的に、現職の岸本さとこ氏は「金とアルゴリズムの選挙を変えよう」と呼びかけ、それが支持を集めている。資金力で露出を増やすYouTube広告等のSNS広告を一切出していないと表明する。

例えば、8日18時時点で岸本氏のYouTube公式チャンネル登録者は3450人。最近公開されている 動画の再生回数は、もっとも多いもので1万3000回だ(5月17日の小説家・平野啓一郎氏との対談、いいね697)。

岸本氏と比べても、やはり、大和田氏の動画再生回数は多すぎるように見える。平野氏も「真相は不明だが、非常に不自然ではある。これだけ国会で問題になってて、まだやってるのか、と」と投稿している。

そして、岸本氏の支持者から、杉並区議会の公開議決記録(2023~2026年)をもとに作成した資料が公開され、話題となっている。これは、自民党(杉並区議会自民党議員団)が各議案にどう投票してきたかを整理したものだ。例えば、「エアコン購入費助成(低所得・生活保護世帯向け)」「訪問介護の基本報酬引き上げ」「給食費無償化」などにも反対している。

「杉並区子どもの権利に関する条例」に反対し、「杉並区パートナーシップ制度への事実婚カップルの適用」では採決のときに全員退席するなど、人権意識が希薄な政党であることを示した。資料が公開され、Xには岸本氏を応援する投稿が目立つ。

「杉並区民、何も考えず自民党に投票したら自分の首を絞めることになるのでマジで真剣に向き合ってほしい。訪問介護の報酬引き上げに反対する自民党が区民に優しい政策を打ち出すはずがない。すでにデマによって岸本区長がジワジワ攻撃を受けてるらしい。ひきょう者に負けないで」(Xより引用)

今のところ、岸本氏をおとしめるようなデマ動画の存在は見当たらなかったが、告示は21日なので、まだ2週間近くある。杉並区長選は自民党にとって「27年ぶりのポスト奪還」を狙う重要選挙であり、地方選で敗北が続く自民党にとって負けたくない選挙だろう。有権者は自民党本部の動きを注視する必要がある。

文/横山渉 内外タイムス