家づくりでは、まず間取りや収納に目が向いてしまいがちですが、実際に暮らし始めてからその重要性に気づくのが「照明」や「スイッチの使い勝手」。今回、1年半前に注文住宅を建てた日刊住まいライターが、新居の「照明計画」で失敗をした実体験を紹介します。

わが家の階段とスイッチの位置

筆者は、夫婦と5歳、3歳、2歳の子どもの5人暮らしです。1年半ほど前にハウスメーカーで間取りにこだわった4LDKの注文住宅を建てました。

【間取り】リビング階段の脇には和室の小上がりが

リビング階段は畳スペースの隣にあり、和の雰囲気を保つため木目のルーバーを設置。デザイン性をもたせつつ、階段に圧迫感が出ないよう工夫しました。階段の照明スイッチは、ルーバーがきれる階段を5段ほど上がった位置の右側についています。

住んで気づいた「階段途中の照明スイッチ」の不便さ

家づくりの際、とくに深く考えずに設置した階段の照明スイッチ。しかし、暮らし始めてみると、意外にも不便なことが多いことが発覚。筆者が感じている「不便ポイント」を3つレポートします。

●不便1:消灯だけのために階段を上り下りが必要

1階にいる際、階段の電気を消したいだけなのに、わざわざ階段を数段上らなければならないのが想像以上に面倒でした。ついでに2階へ行くわけでもないのに、消灯のためだけに上り下りするのは、毎日のこととなるとかなりのストレスになります。

●不便2:ベビーゲート設置により使い勝手がさらに悪化

子どもの安全対策として階段にベビーゲートを設置したことで、不便さがさらに増すことに。

電気を消すために、ゲートをあけてから階段を上り、また戻るという一連の動作が追加され、さらに使い勝手が悪くなってしまいました。

これは子育て世代に限らず、将来的に扉や仕切りを設けた場合にも起こりうる問題だと感じています。

また、1階のリビングに下りてから、「階段の電気を消し忘れた!」と気づくこともしばしば。電気をつけっぱなしでうっかり外出してしまうことも増え、ムダな点灯時間の増加に悩んでいます。

なぜ、家づくりの段階で気づけなかったのか

振り返ってみると、家づくり当時の打ち合わせでは、使い勝手を十分に想像しきれていなかった点がいくつかありました。

とくに、今回の失敗をまねいた原因は2つあると思っています。

●原因1:平面図だけでは使い勝手が想像しにくかった

図面上は問題なさそうに見えても、実際の動きや目線、距離感までは想像しきれませんでした。

パースなどを使って、立体的にイメージすればよかったなと後悔しています。

●原因2:コンセントやスイッチの位置に対する優先順位の低さ

間取りや収納、動線の打ち合わせに時間をかける一方で、スイッチ類はあと回しにしがちに。結果、照明の種類や位置は設計士さんにまかせっきりになってしまいました。

住んでみてわかった「改善ポイント」

実際に暮らしてみたからこそ、こうしておけばよかったと感じた点も見えてきました。

●照明スイッチではなく、人感センサーを採用してもよかった

階段は基本1階と2階を上り下りする際に通るだけの場所。滞在時間が短いからこそ、スイッチ操作が不要な人感センサーの方が暮らしに合っていると感じています。

実際、わが家では、ガレージと玄関の照明に人感センサーを採用していますが、便利だと感じることが多いです。

人感センサーのメリットは2つあります。

1つ目は、夜間や子どもを抱っこして手がふさがっているときも自動で点灯する利便性です。

2つ目は、つけっぱなしや消し忘れを防げること。

日中は窓からの日差しもあり、階段に電気がついているのに気づかないことも。人感センサーなら必要なときだけ点灯し、自動で消えるため、ムダや小さなストレスを減らせます。

階段照明のスイッチの位置は、住んでみてから使い勝手の差を実感するポイントでした。間取りだけでなく、日々の動きや将来の変化まで想像して照明計画を考えることが、後悔を減らす近道だった、と今回痛感しました。

これから家づくりをする方は、スイッチだけでなく人感センサーなどの選択肢も含めて検討してみてください。