服の整理をしていると、「手放すのを迷ってしまう服」が出てきませんか? 手放すとなると、罪悪感やもったいなさ、不安といった気持ちから迷ってしまう…。ライフオーガナイザーの尾花美奈子さんも以前はそんな経験があったひとりです。しかし、そんなとき「迷った服はしばらく別の場所で保管する」という方法をとったことで変化が訪れたのだそう。今回は尾花さんがたどり着いた、心が痛まずにすんなり手放せるコツをご紹介します。

手放せない理由は「気持ち」にある

手放すのを迷ってしまう大きな理由は、じつは「気持ち」の問題があります。まだきれいなのに手放すことへのもったいなさや、ムダづかいをしたような罪悪感、やせれば着られるかもしれないという期待、そして手放したあとで必要になった場合への不安などです。

【写真】あえて“ゴミ袋”に保管

思い出があって捨てられない服であれば、「思い出ボックス」をつくって保管すればいいでしょう。けれど、それ以外の「迷って手放せない服」は、「自分の気持ちと向き合って折り合いをつけていくこと」が必要です。

だからこそすぐに結論を出そうとせず、気持ちが落ち着いたところで俯瞰して考えられるように、多少の時間をかけることにしました。

時間をかけて手放す「別保管の仕組み」

手放すのを迷った服が出たときに私が実践しているのは、手放す決意をすることではなく「別保管する」仕組みです。

<方法>

(1) 「普段着ている」服と、冠婚葬祭などで「必要な服」だけをクローゼットに残す。
(2) 手放すのを迷った服は、「ゴミ出し用の袋」にまとめる。このとき、紙袋や洗濯カゴのようなものは使わない。
(3) (2)の袋を別保管する。保管場所は、視界には入るが邪魔にならない場所がおすすめ。
(4) 残した服だけでしばらく暮らす。

この仕組みに沿って実践することで、自分が本当に必要とする服が自然と見えてくるのです。

「ここにある服だけで大丈夫」と気づくことができる

残した服だけで生活してみると、思った以上に困らないことに気づきます。

「捨てたあとで必要になるのでは」という不安は、実際に暮らしてみることで薄れていきます。そして、収納がスッキリ整うことで毎日の着替えがスムーズになり、空間も心も軽やかに。快適さを実感すると、迷っていた服をわざわざ戻す気にならなくなるのです。

つまり、自然と「手放しても大丈夫」という自信が生まれ、心を傷めずに手放すことにつながります。

ゴミ出し用の袋に入れることが最大のポイント

じつは、手放すのを迷う服を別保管する際に、「ゴミ出し用の袋」を選ぶことがとても重要!

紙袋やカゴに入れてしまうと、なんとなく「まだ使えるもの」に見えてしまい、クローゼットや部屋の隅に積まれてしまうことが多いのです。一方で、ゴミ出し用の袋に入れると、次第に「不要品」のように感じられてきます。

視覚的な効果がとても大きく、捨てるにせよそのまま持って行ける状態であり、手放す一歩をあと押ししてくれますよ。

掃除用の「ウエス」にはしない

「掃除に使うから」と言って、服をウエス用に取っておく人も少なくありません。けれど、実際にはほとんどが使われずに家のどこかで山積みになりがちです。

それでは結局「手放せない服の保管庫」ができてしまい、片付けは進みません。ウエスにする予定の服も、実際にカットして掃除に使うなら別ですが、面倒なら思いきってやめたほうがよいでしょう。

迷って手放せない服は、まだ心が手放す準備をできていないだけです。時間をおくことで「なくても大丈夫」という実感が生まれ、自然に気持ちの整理がつきます。

だからこそ、いきなり捨てなくても大丈夫。まずは迷う服をゴミ出し用の袋に入れて、生活の場から離してみてください。スッキリと片付いた空間が手に入りますよ。