空港が旅の目的地……新千歳空港なら、それもアリだと断言します。なぜなら、羽田や成田に比べるとそれほど広くないターミナルに、寿司にスイーツ、ラーメンなど、“おいしい”がぎゅっと凝縮!北海道グルメの実力に舌を巻くばかりなのです。しかも、お土産物には新千歳空港でしか買えない激レア品までわんさかあって、お宝探しをしている気分。さらに天然温泉にシアターと、一日かけても味わい尽くせない魅力がたっぷり。なまら楽しい空港へいざ出発!

水産会社直営の強みを活かしたとびきりのネタ『さっぽろ魚一(うおいち)』@国内線ターミナルビル2階

2024年6月にお目見えしたこの店に新千歳空港がわいた。母体は札幌の地域に根ざした水産会社で、その目利きと仕入れの力を発揮して、道内の漁場を中心とした新鮮かつ上物の魚介を揃えている。

北海道握り8貫3800円、活あわび1200円、活ほっき貝700円

『さっぽろ魚一(うおいち)』(手前)北海道握り8貫 3800円 本鮪、ヒラメ、時鮭、ホタテ、真いか、甘エビ、大盛り生うに&いくら軍艦が付く (奥の皿:左)活あわび 1200円、(奥の皿:右)活ほっき貝 700円 あわびはコリコリと音が鳴る歯応えから磯の風味が広がる。ホッキ貝ともども北海道産

生ウニの澄んだ甘みに、分厚いホタテの頼もしき食感に、食べるそばから頬が緩み、北海道まで来てよかったとひとりごちた。そんなとびきりのネタを引き立てる仕事も上々で、シャリは白酢をベースにしたおだやかな酸味に仕立て、醤油はカツオや昆布のエキスを足して素材の旨みをまろやかに引き立てている。

帰り際、ショーケースを見れば、空港内や機内で楽しめる握りや巻物、海鮮丼も盛りだくさん。加えて通常の20倍の速度で冷凍し、獲れたてに近い風味と食感を自宅で味わえる「凍眠寿司種セット」(3000円)をはじめとした冷凍品も種類豊富に販売。土産物探しにも打ってつけだ。

『さっぽろ魚一(うおいち)』店長 横山慎さん

店長:横山慎さん「北海道の旬のネタを握っています!」

『さっぽろ魚一(うおいち)』

[電話]0123-29-6752

[営業時間]物販:8時~20時、イートイン:9時~18時半LO

スパイスの香りからブイヨンのコクが広がる3種類のスープ『スープカレーlavi(ラビ)』@国内線ターミナルビル3階

札幌といえばスープカレー発祥の地。ここ新千歳空港内にも数店が軒を連ねているなかで『おとなの週末』が食べ歩いて選んだのがこちら。

チキンto野菜カレー~焙煎エビスープ仕立て~1880円

『スープカレーlavi(ラビ)』チキンto野菜カレー ~焙煎エビスープ仕立て~ 1880円 焙煎エビスープは香りも味もエビの風味が炸裂!具材のチキンレッグもじっくり煮込んでホロホロだ

決め手はやはりスープの味わい。豚ゲンコツ、牛骨、丸鶏と道産を中心とした香味野菜を10時間かけて煮込んだブイヨンに、じっくり炒めた玉ねぎと挽き肉の旨みをプラス。どっしりと濃厚なコクがありつつも、ふわりと薫るシナモンが爽やかな余韻となって、次々とスプーンが進んでしまう。

スープもオリジナルに加えて、甘エビの頭から抽出したエキスを加えた焙煎エビスープやココナッツ風味と計3種類。それぞれに異なる味の表情を食べ比べできるのも楽しさだ。しかもさすが農業王国・北海道。どのカレーを選んでも、レッドムーン(じゃがいも)にカボチャ、にんじんなどなど野菜がゴロリ。素材ごとに茹でや揚げで風味を引き出して主役級の存在感だ。

『スープカレーlavi(ラビ)』店長 上山建史さん

店長:上山建史さん「辛さは0番から激辛の50番まで無料で調整OK!」

『スープカレーlavi(ラビ)』店はターミナルビル3階のレストラン街の一角にある

[電話]0123-21-8618

[営業時間]10時半~20時半(20時LO)

イートインもいいけど買い食いも楽しい!!

北海道の美味は、イートインだけにあらず。空港内を歩けば、弁当に惣菜、パンなど誘惑多し。ならば食べてみようとあれやこれやと買い食い。時間がないときの味方になること間違いなしの4品を選びました。休憩スペースのテーブルでぜひ!

十勝食材の魅力をぎゅっと凝縮『十勝VALLEYs』@国内線ターミナルビル2階

十勝19市町村から届く食材やオリジナル商品を扱うセレクトショップで、店頭ではスナック類なども販売している。なかでも1番人気がこの十勝和牛を使ったコロッケで、ポテトの中にはごろっと煮込んだ具材が包まれ、上質な牛肉の風味が口いっぱいに広がる。

黒毛和牛(十勝和牛)コロッケ486円

『十勝VALLEYs』黒毛和牛(十勝和牛)コロッケ 486円

[電話]0123-46-2033

[営業時間]8時半~20時

※平日は異なる場合あり

ベーコンの香りと旨みが炸裂、コロッケの名作『B-style’s』@国内線ターミナルビル2階

道産のハムやソーセージなどのシャルキュトリも揃えた、いわば空港内のミートマルシェ。チキンレッグや揚げ物などの肉惣菜が充実しており、特におすすめが厚切りベーコンがたっぷりのコロッケだ。なめらかなポテトに燻香がしみて、凝縮した豚肉の旨みが炸裂!

農家のベーコンコロッケ480円

『B-style’s』農家のベーコンコロッケ 480円

[電話]0123-25-8066

[営業時間]8時~20時

ビジュに圧倒、味に脱帽の贅沢おやつ『ロイズチョコレートワールド』@連絡通路3階

見た目のインパクトに圧倒されつつ、かぶりつけば焼きたてふかふかのパンとパリッとした板チョコの食感が響き合う。さらに中に塗られたナッツ風味のチョコペーストも加わって、想像以上に奥行きのある味わい。道内屈指のチョコレートメーカーの本気を見た!

グテ357円

『ロイズチョコレートワールド』グテ 357円

[電話]0570-030-612

[営業時間]ベーカリー:9時~19時、ショップ・ミュージアム:8時~19時

老舗専門店が空港限定で放つ鮭おにぎり『鮭乃丸亀』@国内線ターミナルビル2階

鮭と向き合い80余年の専門店。新千歳空港店でのみ販売するのが、注文後に握ってくれるおにぎりだ。もちっとしたオリジナルブレンドの米には鮭のほぐし身がまぶされて、具材も鮭やいくらの他に梅干しやおかかなど種類豊富。空港スタッフにもファン多し。

握りたておにぎり(時しらず鮭600円、いくら770円)

『鮭乃丸亀』握りたておにぎり (左)時しらず鮭 600円、(右)いくら 770円

[電話]0123-46-2700

[営業時間]8時~19時

※『鮭乃丸亀』のおにぎりの販売は10時半頃から。米がなくなり次第終了

取材最終日、保安検査後に遭遇!礼文島の美味たち

搭乗前に一杯引っかけようと取材班が立ち寄ったのが保安検査場の奥、12番ゲート前にあるフードコート「北海道食堂」。ここには『島の人』という店が暖簾を出していて、礼文島をはじめ主に北海道の海鮮類を扱っている。

『北海道食堂』

地酒と共に注文した「生ウニの刺身」(1590円)にのけぞった!めちゃくちゃ旨い。クセなど微塵も感じずただ清らかな甘みが広がるのみ。さらに生珍味の盛り合わせも、どれも魚介の旨さが光っている。くそう、もっと早く来ていろんなメニューを試せばよかった。ちなみにウニや珍味は店頭でも販売。最高の旅の締めくくりとなった。

『北海道食堂』

撮影/小島昇、取材/菜々山いく子

『おとなの週末』2025年4月号

■おとなの週末2025年5月号は「谷根千さんぽ」

2025年5月号

※2025年4月号発売時点の情報です。

※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。

…つづく「東京の手土産最新版 「陸」と「空」の玄関口で買うべきターミナルの限定品(1)「陸」編」では、当地限定商品の中から編集部厳選のモノをレポートしています。

【画像】空港で北海道グルメを堪能し尽くせるかも!? 数ある中から選び抜いた至極のスープカレーはこのボリューム!(16枚)