トランプ氏勝利 安全保障の専門家・香田洋二氏「南西諸島防衛“鹿児島の重要さ増す”」
「アメリカ第一」を掲げるトランプ氏。中国軍が海洋進出を活発化させるなか、南西諸島防衛に変化はあるのか。安全保障の専門家に聞きました。
(元自衛艦隊司令官 香田洋二氏)「南西諸島に対する我が国に対する要望が大きく変わることについては、私はないというふうに考えている」
元海上自衛隊の自衛艦隊司令官の香田洋二さんです。
トランプ氏の大統領就任により、米中関係がすぐに悪化するとは見ていませんが軍事力を押し出し、圧力をかける場面が増えると考えています。
(元自衛艦隊司令官 香田洋二氏)「中国に主導権をとられないようにするという色合いが強くなるということで、台湾に対して中国が軍事行動をとった場合、十分な対応をするぞということについて、早め、あるいは強め、大きめに対応するというケースが考えられる」
県内では奄美大島や徳之島などで、中国の海洋進出などを念頭にした日米共同演習が行われています。香田さんは、防衛の最前線とされる鹿児島の役割は、重要さを増すと考えています。
(元自衛艦隊司令官 香田洋二氏)「この先、演習の規模・期間・内容がより大きく、しかも内容が進歩していくということは考えられる。鹿児島県の重要さというのは、我が国の安全保障・防衛の面でみると、重くなることはあっても軽くなることはないということが言えると思う」
そのうえで香田さんは、「安全保障の観点から、できるだけ早く日米首脳会談を開く必要がある」と話します。
(元自衛艦隊司令官 香田洋二氏)「台湾情勢や米中関係がどうなるのかについては、そういう意味での切迫度は、中東あるいはウクライナと違う。早めに首脳会談、あるいはツープラスツー。外務防衛当局の新しいメンバーとの対応をして、お互いのこう思想を統一する、あるいは考えを共有するということが必要だと思う」
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