涙の訴えもT・ヘルナンデスのFA退団は不可避? 米放送局が吉田正尚のレ軍電撃加入を進言「まさにうってつけだ」
大谷とのコミュニケーションも何かと話題となっていたT・ヘルナンデス。(C)Getty Images
グラウンド内外でドジャースの世界一に貢献した名手の動静が米球界で話題を集めている。今オフにFAとなったテオスカー・ヘルナンデスだ。
昨オフにドジャースへと加入したT・ヘルナンデスは、24年シーズンは154試合に出場して、打率.272、33本塁打、99打点、OPS.840と大活躍。また、チームの士気を高めるグラウンド外での振る舞いなどから日本でも人気を博した。
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ただ、契約は1年。ゆえにドジャースは2105万ドル(約31億5750万円)のクオリファイング・オファー(QO)を提示。名スラッガーの引き留めに奔走した。しかし、オファー額は今季年俸2350万ドル(約35億2500万円)を下回っており、高額契約も見込めるT・ヘルナンデス側は減額を受け入れるかの選択に迫られている。
当人はワールドシリーズ優勝祝勝会で「ドジャースが(契約の)最優先だ。来年またこのチームでプレーするために全力を尽くす」と涙ながらに語ったT・ヘルナンデス。だが、ビジネスはビジネス。来年に33歳となるスラッガーを巡るマネーゲームでドジャースがこれ以上の深追いをするかは不透明なところではある。
もちろん、FA市場に留まるとなれば、人気銘柄となるのは必至だ。米スポーツ専門局『NBC Sports』のボストン版は「レッドソックスのニーズを満たし、予算にも見合うFAターゲット」と銘打った企画記事を掲載。その中でT・ヘルナンデスの名を挙げた。
今オフにタイラー・オニールのFA流出が濃厚となっているレッドソックスの外野手陣には吉田正尚もいる。しかし、31歳の日本人は今季に打撃成績が低迷。さらに守備指標の低迷も指摘され、一部メディアではトレード候補にも挙げられた。
そうした編成事情から同局はT・ヘルナンデス獲得を「まさにうってつけだ」と断言。3年6900万ドル(約103億5000万円)という契約予想をした上で「彼は短期間でも比較的少ない金額で、信頼できる右の爆発的な攻撃力を供給してくれるだろう」と論じた。
FA市場での関心を日々高めているT・ヘルナンデス。果たして、ドジャースのワールドシリーズ制覇の立役者はいかなる決断を下すだろうか。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]