6日、米ワシントンでの集会で、大統領選挙の敗北を認めるハリス副大統領=片岡航希撮影

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 【ワシントン=池田慶太】米大統領選(5日投開票)で勝利した共和党のトランプ前大統領の陣営は6日、数日から数週間以内に次期政権のメンバーを選定すると明らかにした。

 民主党のハリス副大統領は同日に敗北宣言を行い、トランプ氏に電話で祝意を示した。トランプ氏は激戦州の多くを制し、全米の総得票数でもハリス氏を上回る大勝となる見通しだ。

 トランプ氏は近くホワイトハウスを訪れ、バイデン大統領と会談する。政権移行の準備を話し合う見通しだ。会談はバイデン氏が6日に電話で呼びかけ、トランプ氏が受け入れた。バイデン氏は7日に国民向けに演説する。

 ハリス氏は6日、首都ワシントンの母校ハワード大で演説し、「我々は選挙の結果を認めなければならない」と述べた。女性、アジア系で初の大統領を目指したが及ばなかったことに関し、「選挙結果は我々が望むものではなかった」と悔しさをにじませた。「米国の民主主義の基本原則は、選挙で負けたときに結果を受け入れることだ。それが民主主義を君主制や専制主義と区別するものだ」と強調した。

 トランプ氏の陣営は、ハリス氏とトランプ氏の電話に関する声明で、「トランプ氏は選挙戦を通じてハリス氏の強さ、プロ意識、粘り強さを認めた。両者は国を団結させることの重要性を確認した」と発表した。

 大統領選は全米50州と首都ワシントンに割り当てられた選挙人538人を争う仕組みで、過半数の270人を獲得すれば、勝利が決まる。AP通信による米東部時間7日午前10時(日本時間8日午前0時)時点の集計によると、トランプ氏は新たに激戦州のミシガン州などを制し、選挙人295人を確保した。ハリス氏は226人にとどまっている。

 全米の得票数は集計途中だが、トランプ氏が約7264万票を獲得し、ハリス氏の約6795万票を上回っている。米メディアによると、2004年大統領選でのジョージ・ブッシュ氏(子)以来、20年ぶりに共和党候補が民主党候補の得票数を上回る見通しだ。