ドイツの連立政権が6日、事実上崩壊しました。ショルツ首相が連立政権を組んでいた自由民主党の財務相を解任したことを受け、党出身の全閣僚が辞任を表明したためで、遅くとも来年3月末までに総選挙が行われる見通しです。

ドイツでは、ショルツ首相が所属する中道左派のSPD=ドイツ社会民主党と、FDP=自由民主党、環境政党の緑の党の3党が連立政権を組んでいました。しかし、ショルツ氏ら連立政権の幹部は6日夜に首相官邸で行った来年度予算案の協議で合意に達することができずショルツ氏はリントナー財務相の解任を表明。

これを受けて、財務相が所属する自由民主党はショルツ内閣に入っていた党出身の閣僚全員の辞任を表明し連立政権は事実上崩壊しました。ドイツメディアによりますと、ショルツ首相は来年1月15日に議会に対して信任を問うとしています。否決されると議会が解散され、来年3月末までに選挙が行われる可能性がありますが、野党などはもっと早く実施するよう求めています。