衆院選で歴史的惨敗となった自由民主党。議席を大幅に増やした立憲民主党は野田政権誕生に向け、早速各党との党首会談を実施。首班指名にはまず衆院で過半数の233の票が必要となり、立憲民主党の野田佳彦代表は「来年の参議院選挙も視野に入れて、丁寧な協議をこれからも重ねていく」と語っている。

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 そんななか、ラブコールを受けている立場の日本維新の会馬場伸幸代表は「野田氏の名前を書くにしても、国民の皆さんがなるほどと思っていただけるような大きな大義、具体的な改革案がなければ、我々はくみすることとはないと、はっきりと申し上げた」とコメント。

 国民民主党の玉木雄一郎代表は「1回目も2回目も『玉木雄一郎』と書くのが一番、我々に託してくれた民意にかなうものだということで、今日その方針を確認した」と語っている。

 政治ジャーナリストの青山和弘氏は「本音を探れば野田氏も、今回は本気で政権を取りに行かないと思う」と分析する。

 野田氏は「政権交代こそ政治改革」と語っていたが、青山氏は「立憲民主党が、国民民主党とくっついて過半数がとれるなら、政権交代したかったと思う」としながらも「たとえば立憲と国民と維新の3党がくっついたとしても、過半数には達しない。そこにれいわや日本保守党や共産党がくっついてきて……ということは考えにくい。いま無理に政権交代を狙うと、少数与党になる可能性がある。そうなると野田氏がいつ不信任案を突き付けられるかわからないという立場になるため、そもそも政権運営ができない」と解説。

 参議員では自公が過半数を持っているとして「ポーズは見せるが、政権交代を無理にしないで、参議院選で勝ってさらにその雰囲気を醸成して次の衆議院選で議席を伸ばすほうが現実的だと立憲の幹部は考えている」と語った。

(『ABEMA的ニュースショー』より)