しかし、その数分後に悲劇が起こります。

「後から思えば、私はかなりの強さで洋子さんを抱きしめていました。洋子さんもそれに応じて強く体を密着し、かなり激しいプレイが続きました、あの瞬間までは……」

◆突然起きた悲劇「鼻をつまむような悪臭が」

 田口さんが、さらに強く抱きしめた瞬間、洋子さんが一瞬「あーっ」と、弱々しいような悲壮感漂う声を上げたのです。同時に、液体のようなものが流れる音がして、そのすぐ後に鼻をつまむような悪臭が漂いました。

「ごめんなさい!」と叫んだ洋子さんはシーツを体に巻き、トイレへ直行。そのあと、2人は必死にシーツを洗ったり、タオルで何度も拭くも、焼け石に水だったそうです。結局、フロントに電話をして正直に事情を話すと「そのままで結構です」という返事にとりあえず安堵した2人は、予定より早くラブホを後にしたそうです。

 どうやら、食後に平らげたかき氷が原因でおなかを下した洋子さん。その異常事態のなかでも田口さんとのラブホに夢中になり、強く抱き寄せられた時に思わず漏らしてしまったようです。そのデート以降、一応SNSを通じてやりとりはあるものの、少し微妙な距離感になったそうです。

<TEXT/ベルクちゃん>

―[ラブホの珍エピソード]―

【ベルクちゃん】
愛犬ベルクちゃんと暮らすアラサー派遣社員兼業ライターです。趣味は絵を描くことと、愛犬と行く温泉旅行。将来の夢はペットホテル経営