トランプ氏、政敵のチェイニー氏に「銃口を向けてみよう」…民主党は「暴力的だ」と一斉に批判
【ワシントン=田島大志】米共和党のトランプ前大統領が米大統領選の激戦州アリゾナ州で、同党の反トランプ派リズ・チェイニー前下院議員について「過激なタカ派だ。銃口を向けてみよう」と発言したことが波紋を呼んでいる。
民主党は「暴力的だ」などと一斉に批判し、トランプ氏は守勢に回った。
トランプ氏は10月31日、元米FOXニュース司会者のタッカー・カールソン氏との対談イベントで、民主党のハリス副大統領支持を公言する政敵のチェイニー氏を批判する中で銃に言及した。
タカ派で知られた共和党のディック・チェイニー元副大統領を父に持つチェイニー氏は1日、SNSで「反対意見を持つ人々を死を使って脅している」と反論。ハリス氏も1日、「暴力的な暴言を吐くのは大統領として不適格だ」と批判した。
同州のクリス・メイズ司法長官(民主党)は1日、地元メディアに対し、殺害予告を禁じた州法違反にあたるかどうか捜査する方針を示した。こうした中、トランプ氏は1日、SNSに「言いたかったのは、『愚かなタカ派でありながら彼女自身が戦う度胸はないだろう』ということだ」と投稿し、釈明した。