指名あいさつを受け、球団旗を広げて笑顔を見せる阪神ドラフト2位の報徳学園・今朝丸(撮影・北村雅宏)

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 阪神からドラフト2位で指名された今朝丸裕喜投手(18)=報徳学園=が31日、西宮市内の同校で宮脇編成ディレクター、畑山統括スカウト、熊野スカウトから指名あいさつを受けた。球団は「日本を代表する投手になれる」と素質を評価。長身右腕も呼応し、トップリーグでも日の丸を背負いたいと宣言した。

 身長187センチというスケール感だけではない。今朝丸は阪神を、いや、いずれは球界を担う投手になると宣言した。「次はプロの世界でジャパンのユニホームを着たいという思いはあります」。U18では日本代表入り。今度はトップチームで日の丸を背負うことを目標の一つに掲げた。

 そのためのビジョンも明確だった。1年目は体作り。高校時代も体重は増やしたが、今は77キロ。90キロと目標設定した。「2、3年目に1軍で投げさせてもらえるような選手になりたい」。焦らずじっくりと。来年は尼崎市に新ファーム施設も作られ、大投手になるための環境も整っている。

 有言実行で26、27年に先発ローテを回れば、28年の夏にはロサンゼルス五輪が開催される。同大会は野球競技が復活。東京五輪では高卒5年目で山本由伸(ドジャース)が選出されたように、22歳で日の丸を背負う可能性もゼロではない。

 目指すべき存在も近くにいる。同じユニホームに袖を通すことになった才木だ。同じ兵庫県出身の長身右腕。「目標にしている。才木選手を超えられるような選手になりたい」。ちょうど、才木はプレミア12の合宿中。25歳で初めて日本代表として戦おうとしている。

 「日本を代表する投手になりたいという気持ちはある。まずは段階を踏んで、トップにいけるような選手になりたい」

 200勝投手という大きな夢もある。「任された試合は絶対に勝ち切りたいという気持ちがあります」。今朝丸が虎の未来を支え、日の丸の似合う男となるため、一歩ずつ歩み出す。

 【今朝丸裕喜(けさまる ゆうき)アラカルト】

 ◆生まれ 2006年6月2日 神戸市出身

 ◆サイズ 187センチ、77キロ。右投げ右打ち。投手

 ◆球歴 小学時に横屋川井少年野球部で野球を始め、本庄中時代は関メディベースボール学院中等部に所属。報徳学園では1年秋からメンバー入り。2年春から2年連続センバツ準Vを経験。3年夏は初戦敗退。U18日本代表

 ◆家族構成 父、母、兄、姉

 ◆趣味 寝ること。音楽を聴くこと

 ◆好きな食べ物 ラーメン。寿司(マグロ、タコ)

 ◆好きな歌手 back number。平井大

 ◆好きな言葉 笑顔