【レスリング】金城梨紗子が出産後初の世界一 清岡、石井も初優勝 非五輪階級世界選手権
◇レスリング世界選手権第3日(2024年10月30日 アルバニア・ティラナ)
非五輪階級のみによる大会は女子4階級の決勝が行われ、59キロ級で16年リオデジャネイロ、21年東京五輪2連覇の金城(旧姓川井)梨紗子(29=サントリー)がモンゴル選手をを4―2で下し、自身4度目の世界選手権制覇を果たした。
金城は21年東京五輪を57キロ級で優勝。その後、元選手の金城希龍さんとの結婚、22年5月の第1子となる長女の出産を経て復帰し、3度目の五輪出場を目指していたものの、パリ五輪金メダルの桜井つぐみらとの争いに敗れ、代表入りを逃していた。世界選手権には19年以来5年ぶりの出場だったが、見事に出産後としても初の世界一に輝いた。
55キロ級では清岡もえ(21=育英大)が中国選手を10―0のテクニカルスペリオリティーで下し、初出場初優勝を果たした。清岡は男子フリースタイル65キロ級でパリ五輪王者の清岡幸大郎(三恵海運)の妹。
72キロ級では石井亜海(21=育英大)がカザフスタン選手を8―6で破り初優勝を果たした。石井は68キロ級でパリ五輪出場を目指していたものの、プレーオフで尾崎野乃香(慶大)に敗れて、代表入りを逃していた。1週間前にはU23世界選手権の68キロ級を制したばかりで、強行軍を乗り越えて世界一に輝いた。
65キロ級では森川美和(ALSOK)がインド選手を8―2で破って銅メダルを獲得した。