アズパートナーズ社長兼CEO・植村健志「人手不足のウルトラCはない。テクノロジーを使って介護業界の魅力を高めたい」
住宅から「高齢者の住まい」へ
─ 介護付き有料老人ホームなどのシニア事業が主力ですが、社名「アズパートナーズ」の由来から聞かせてください。
植村 私のスタートは不動産デベロッパーのリクルートコスモス(当時)でした。1989年に新入社員として入社し、土地の仕入れや開発に従事。同社には10年いました。その後、マンション分譲のタカラレーベン(当時、現MIRARTHホールディングス)に転職し、東京・板橋の地元デベロッパーのような存在からジャスダックに上場し、東証2部、1部と階段を上がるところで常務を経験しました。
─ 創業が2004年です。このときは何歳でしたか。
植村 37歳です。リクルートコスモスやタカラレーベンにいた頃は、住宅づくりを担当していたのですが、少子高齢社会の到来を見据え、これからは住宅を作り続ける時代ではないと感じ始めていました。ただ、高齢者は増えるので、高齢者の住まいが求められてくるだろうと思ったのです。最初は介護という考えはありませんでした。
─ 介護施設というよりは高齢者の住まいを提供したいと。
植村 ええ。15年間、会社員生活を送ったことを振り返り、起業するときの企業風土を考えると、いろいろな方々のパートナーになれる会社でありたいなと。それで「アズ(~として)」と「パートナー」をくっつけて今の社名にしたという経緯です。
─ 高齢者の住宅づくりは通常の住宅とは違うのですか。
植村 はい。高齢者の住まいはハードを作るだけではなく、家の中での生活のサポートが必要になります。ですから、結果として介護を手掛けることになったわけです。ただ、やってみると、介護業界は時代の流れにとても遅れていると感じました。
このままでは業界が成り立たなくなる。そう感じましたね。それで自ら介護付きの老人ホームをメイン事業に据えていこうと動き出しました。同時に、介護施設の開発などを担う不動産事業もスタートさせたのです。
