台風21号「今年最強」へ かつての「晴れの特異日」文化の日は東京で雨に

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■台風21号 31日(木)猛烈な勢力で沖縄・先島諸島に最接近

台風21号は、猛烈な勢力にまで発達して、あす31日(木)沖縄の先島諸島に最接近する見通しです。中心気圧は915hPaまで下がる見込みで、「今年最強台風」として接近してきそうです。石垣島などでは瞬間的に35mの暴風が吹いて、激しい雨も降る予想です。台風はそのご台湾に上陸し急速に勢力を落とすとみられています。台湾は富士山より高い4000m近い山々が連なっているため、台風の渦が崩れて勢力を弱めるためです。ただ、勢力を落とすのは風の強さだけで、大雨のもととなる熱帯由来の湿った空気は残ります。この空気が本州付近に進んでくるため、今年最後の3連休は広範囲で雨が強まりあいにくの天気になりそうです。

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■3連休初日は広く大雨に

1日(金)は台湾を通過した台風21号が東シナ海を北上。これに合わせて秋雨前線も北上して西日本で雨の降りだす所が多くなります。2日(土)には台風が秋雨前線に取り込まれて温帯低気圧に変わる見込みです。低気圧周辺だけではなく、秋雨前線が伸びる西日本の広範囲で激しい雨が降る恐れがあります。

■かつての「晴れの特異日」文化の日は東京で雨

3日(日)文化の日はかつて「晴れの特異日」と言われていて、東京では1971年から2000年にかけての30年間のうち1mm以上の雨が降ったのはわずか3年しかありませんでした。ところが最近は雨の日が多く、過去10年では4回も1mm以上の雨を観測しています。今年も台風21号から変わる低気圧や秋雨前線の影響で東京は午前を中心に雨が降りそうです。

連休最終日の4日(月)は関東でも青空が戻る見込みです。西日本や東日本のお出かけは連休後半の方がよさそうです。ただ北日本は別の低気圧や前線が進んできて、最終日が荒れた天気になる恐れがあります。北日本は3連休前半の方がお出かけできそうです。

■連休明けは北日本で冬の気配 札幌で雪予想

連休明けは北日本に強い寒気が流れ込んできます。札幌では5日(火)から6日(水)にかけて雪が降る予想ですし、東北も山は雪が積もるかもしれません。峠道を通る場合は冬タイヤに交換しておくと安心です。