悲鳴!タコが高騰“マグロ超え” 世界から“引っ張りだこ”高級食材に?
大阪グルメの代表格で、庶民の味として人気のたこ焼き。
それがなかなか手が出ないものになるかもしれません。
本場・大阪の有名たこ焼き店が集まるたこ焼きミュージアムでは、日本人だけでなく外国人観光客も、パクリ。
ベルギーから観光で訪れた家族は、アレンジ風味のチーズフォンデュ味を食べていました。
海外からの観光客たちは、「おいしい」「日本の食事を子どもたちに食べさせたくてたこ焼きにしたよ。子どもたちは日本初めてです」「ベリーグッド!前に食べたものとは全然違う。とても柔らかくておいしい」と話し、たこ焼きを堪能していました。
こうしてインバウンド需要が高まる中、今、原材料のタコの価格が高騰しています。
総務省の統計では、都区部のタコの小売価格は100グラム507円で、マグロの499円を初めて超える高さとなっています。
都内にある創業15年のたこ焼き店「たこ焼き長尾」を取材すると、冷凍庫には仕入れたばかりのタコがずらり。
その量、何と100kg。
仕入れ価格はざっと20万円だといい、10年前と比べるとタコの価格は2倍以上になっているといいます。
たこ焼き長尾・長尾誠司店長:
10万円切ってました。輸送費入れて10万円切っていた。今はもう輸送費、自分が動いて20万円ぐらい。
さらに、「冷房今壊れています。業者呼んだらいくらって言われるのが怖くて呼んでいないです。『20万円かかります』って言われたら大打撃。エアコン直すのは涼しくなってきたから来年の春でいい」と話していました。
なぜ、タコの価格がここまで高騰しているのでしょうか。
都内の鮮魚店・丸川水産の渡部正和店長は「海外でも需要があるようですから、その辺で品物が少なくなってきた。アメリカの方とかにも結構いっている」と話しました。
これから、年明けにかけてはタコのニーズが高まる時期でもあります。
丸川水産・渡部正和店長:
お正月はタコはなくてはならない縁起物ですからね。その中で値段が上がるのはちょっとお客さんも厳しい…。
庶民の味として親しまれてきたタコがやがては高級食材へ?
そうはならないことを祈るばかりです。