知ってますか!? 東京〜千葉に「新しい高速道路」が誕生するんです! 東関東道の大渋滞も解決!? 計画進行中の「新湾岸道路」のスゴさとは

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千葉まで「湾岸線」が新誕生!?

 東京〜千葉をむすぶ高速道路が、新たにもう1本整備されることになりそうです。
 
「新湾岸道路」と名付けられたこの整備計画、いったいどのような道路になるのでしょうか。

東関東道・首都高湾岸線・外環道の高谷JCT(画像:Google Earth)。

 計画が具体化に向けて進んでいる「新湾岸道路」は、首都高湾岸線・東関東道に外環道が接続する「高谷JCT」から千葉方面へ向かいます。

【画像】超便利!? これが「新湾岸道路」の計画ルートです(30枚)

 東関東道よりもさらに海側を走り、船橋市などを経て千葉市臨海部を抜け、蘇我ICならびに市原ICで館山道へ連絡することとなっています。「ならびに」という表現なので、途中で分岐してルートが二股になる可能性が高そうです。

 現在、東京〜千葉の道路は、東関東道・国道357号と京葉道路が担っている状況。とても重交通をさばききるキャパではなく、朝夕や観光シーズンを中心に大渋滞が当たり前になっています。

 物流面でも防災面でも重要なネットワークとなる京葉間道路を強化するため、古くから「第二湾岸道路」などという名前で構想がありましたが、いよいよ悲願の事業化へ、大きく前進を始めている状況です。

 実現すれば、千葉市以南のエリアから外環道への「直通ルート」が確保されることとなります。これまでは千葉市北部をぐるっと迂回する辺鄙な館山道・東関東道ルートしかありませんでしたが、大幅な時間短縮が期待できそうです。外環道へ行きやすくなると、埼玉・多摩方面や首都圏脱出がスムーズになるというわけです。

 さて気になる進捗ですが、現在まさに「概略ルート」を決定するプロセスである「計画段階評価」が始まっています。

 計画段階評価では2回の地域アンケートが行われ、最初に地域の交通課題の整理、最後に概略ルートの「最終案決定」を行うこととなります。

 概略ルートが決まれば、都市計画決定と環境アセスメントという2つの手続きに進み、完了すればいよいよ事業化を待つのみとなります。

 計画段階評価に携わる「新湾岸道路有識者委員会」は、2024年8月2日に第1回委員会を開催。まずは「どうやって評価を進めるか」の話を整理し始めたという状況です。船橋市内に広がる干潟「三番瀬(さんばんぜ)」の環境にも留意すべきという意見も出ていました。

次の委員会がいつ開かれるかまだ明らかになっていませんが、近いうちに最初の地域アンケートの準備が大きく進むと思われます。