強攻策が裏目…8回無死一塁から中山礼都に送らせなかった阿部采配に高木氏「巨人は引き分けでも日本シーズン行くことができる。ここに落とし穴があった」
巨人がDeNAに逆転負け。ファイナルステージを勝ち抜けず、日本シリーズ進出を逃した。
巨人打線は初回、DeNA先発のアンソニー・ケイからエラー絡みの1点を先制すると、4回にもスクイズと小技も冴えリードを2点に広げた。しかし巨人先発の戸郷翔征が5回、梶原昂希のヒットと森敬斗の三塁打で1点を返され、さらに代打のマイク・フォードにもタイムリーを浴び同点とされた。そのまま迎えた9回には、前の回から投入した菅野智之が二死三塁のピンチを招くと、牧秀悟にレフト前タイムリーを許し万事休す。2−3の1点差で惜敗を喫した。
解説として出演した高木豊氏は「これね、巨人は引き分けでも日本シーズン行くことができる。ここに落とし穴があったと思うんです」と推測。続けて「これ絶対勝たなきゃいけないっていう風に考えてるんだったら、坂本が出た瞬間に増田（大輝）でいってたと思う。 でも、菅野（智之）、小林（誠司）を出す、坂本が出る。やっぱり延長まで考えたと思うんですよ。まだ坂本に打席が回ってくると。ここに1位抜けの落とし穴、引き分けっていうのが邪魔したなっていう風に思いましたね」と先を見据えたことが悪手だったとした。
もう一人の解説者の館山昌平氏は「もう菅野投手を出しているので、もうあとはもうスガコバコンビに任せていくという中で、僕は中山（礼都）選手に対して阿部監督はずっとベンチで色んな話をしてたんですよね。このイ二ングの前も、例えばこうランナーが出ても、 お前にはこうバントさせずに、とにかく出来ることどんどん振ってくんだぞみたいな」と無死一塁で回ってきた中山への強攻策を推測。
続けて「ここで中山選手がどんな結果になっても、ヒットを打っても、どっちにしても今シーズン以降以降かなり成長できるターニングポイントに なるような打席なんじゃないかなと思います。多分阿部監督の勝負勘として、ここは打たせに行ったのかなと思うんですよね。もちろん今シーズン日本シリーズに行くことが重要かもしれないんですけども、それ以上に中山選手の大きな成長につながる1打席にしたかった」と阿部監督の期待度の大きさが滲み出ていたと解説した。そのうえで「ここでパントとかじゃないんだぞ。お前は目指すところはもっと高いとこなんだっていうような意味が込められてるからこそ、なんとかここでねオコエ（瑠偉）選手も含めてカバーしたので、点につなげてほしかったなというところはありますね」と結果的に無得点に終わった攻撃を嘆いた。
☆協力：フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』
