Photo: 門岡 明弥

ROOMIE 2024年9月22日掲載の記事より転載

先日、妻から「なんだかモバイルバッテリーが膨れてきてるんだけど」と相談を受けました。

とりあえず使うのをやめるよう伝えたものの、もし突然発火でもしたら怖すぎる!と思い、急いで壊れたモバイルバッテリーの正しい処分方法を調べることに……。

回収先が少ない

モバイルバッテリー、お餅みたいになってる。

調べていくうちにわかったのが、壊れたモバイルバッテリーを回収してもらえる場所はあまり多くないということ。

最初は「リサイクルボックスに入れたらいいかも?」と思っていた部分もありましたが、JBRC(リチウムイオン電池の回収やリサイクルを行なっている団体)のサイトによると「外装が破損・変形・膨張・液漏れしたもの」はNGみたいです。

さらに家電量販店でも破損・変形しているものは引き取ってもらえないとのことでした。万が一発火したら危ないですもんね。

背面にはヒビが入っています。

次に調べてみたのが、モバイルバッテリーを販売しているメーカーの公式サイト。

今回はAnkerのモバイルバッテリーだったので、まずはAnkerのサイトをチェックしてみたら……。

参考:Anker

モバイルバッテリーの回収サービス、見つけました。

Ankerのモバイルバッテリーであれば故障・破損していてもOKとのこと。さらに正規取扱店以外で購入したものも回収してもらえるとも書いてありますね。すごい!

窓口へ送るだけ

手順はたったの2つだけ。梱包して、窓口へ送るだけでOKとのことです。

何かしらの事前準備が必要なのかと思いましたが、思った以上に簡単でびっくり。

しかし、「膨張しているモバイルバッテリー」を本当に送っていいのなのか不安だったので、念のため問い合わせもしてみました。

公式サイトのチャットにて。

返信をいただくまで1時間ほどかかりましたが、「膨張している製品の回収サービスを行なっております」とのお返事をいただけてひと安心。

サイトに記載がなかったので、梱包について追加で質問してみました。

梱包する際は「絶縁処置をお願いいたします」とのこと。

また、今回はひとつだけ送る予定でしたが、複数個のモバイルバッテリーを1つの箱にまとめて送る形もOKみたいです。

ダンボール+梱包材を用意

諸々確認できたところで、ダンボールとプチプチを用意。梱包していきます。

まずはポート部分をビニールテープで覆い、厳重にプチプチを巻いていきます。

中で動いてしまわないよう隙間も埋めました。

梱包が完了!

今回はクロネコヤマトの集荷で送ります。

荷物の品名には「リチウムイオン電池」と記載する必要があるので、そこも忘れずに。

そして翌日。無事に届いたみたいでよかった〜!

意外と寿命が短い

古いモバイルバッテリーが家にたくさんある……という方も多いかと思います。

「まだ充電できるし!」と思って、なんだかんだ長く使っちゃうんですよね。特に高性能なモバイルバッテリーは価格も高いから、可能な限り使い続けたくもなっちゃいます。

しかし、Ankerの公式サイトによると、モバイルバッテリーの寿命は「毎日使用した場合は約1年から1年半」とのこと。意外と、寿命が短い。

突然の膨張はびっくりしましたが、モバイルバッテリーを「適切に使う」ことの大切さについて改めて考えるきっかけになりました。

Ankerサイトに「モバイルバッテリーの安全な使い方」がまとまっているので、妻にも読んでもらおうと思っています。

僕が2023年から愛用している「Anker 521 Power Bank」も、適切なタイミングで買い替えなきゃですね……。

店舗に持っていくのも◎

参考:Anker Store

ちなみにAnker Storeでもモバイルバッテリー回収サービスを行なっているそうです。

破損・変形していてもOKで、なんと「店内のモバイルバッテリーが300円オフになる特典」も付いています。そのまま新しいモバイルバッテリーをお迎えしちゃうのもアリですね。

今度モバイルバッテリーを回収してもらうときは、店舗に持って行ってみようかと思います。

CIOは「他社製のモバイルバッテリー」も

記事を書き進めていく中でこんなのも見つけました。

Ankerの回収サービスは「Ankerのモバイルバッテリー」に限るものでしたが、CIOの回収サービスは「他社製品もOK」とのこと。こちらも、破損・変形していても大丈夫だそうです。

会員登録や、専用の返送用封筒を使用する必要がある点はちょっと手間ではありますが……。ひとつの選択肢として覚えておくと◎ですね。

Photo: 門岡 明弥