8回、選手交代を告げる三浦大輔監督(カメラ・宮崎 亮太) 

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◆2024 JERA クライマックスシリーズ セ・ファイナルステージ 第4戦 巨人4―1DeNA(19日・東京ドーム)

 DeNAが一気に“下克上突破”を決めることはできなかった。先発したジャクソンが同点の7回に捕まり、継投した投手も流れを止められず一挙3失点。CS第1Sからこれまで、早めの継投や回またぎなど采配がハマって5連勝中だったが、小休止となった。打線も散発3安打で、得点は戸柱のソロ弾のみに終わった。三浦大輔監督(50)は「相手のボールもよかった。すべてがうまいことはいかないですね」と冷静だった。

 CS第1、最終合わせた5試合で無失策と鉄壁を誇っていた守りにほころびが出た。7回1死一、三塁のピンチで岸田のスクイズを捕球したジャクソンが本塁へ野選。勝ち越し点を献上して降板した。なお1死一、二塁で登板した2番手の中川颯が警戒を欠いて初球に重盗を許す。二、三塁とされると、代打・長野の一ゴロをオースティンが再び本塁へ野選。悪送球も重なり、この回に重い3点を与えた。

 指揮官は「シーズン中も足を使った攻撃をしていた」とレギュラーシーズン8勝16敗1分けと苦しめられた王者の姿に戻ったことを警戒。それでも「ミスが出たので、そこはしっかり反省した上で忘れて、次の試合にいい状態で臨みたい」と仕切り直しを強調した。まだアドバンテージを含め3勝2敗と、日本Sまであと1勝の優位は変わらない。(内藤 菜月)