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サッカーのワールドカップ(W杯)北中米大会アジア最終(3次)予選グループCでインドネシアに勝利した中国のサポーターの「チャント」が物議を醸している。香港メディアの香港01が18日に報じた。

最終予選で日本に0-7、サウジアラビアに1-2、オーストラリアに1-3と3連敗を喫していた中国は15日に行われたインドネシアとの試合でようやく初勝利を挙げた。中国は前半にベイヘラム・アブドゥウェリと張玉寧(ジャン・ユーニン)のゴールで2点をリードし、インドネシアの反撃を終盤の1点に抑え、2-1で辛勝した。

203日ぶりの勝利に歓喜したスタジアムのサポーターたちは、インドネシアのサポーターらがいる席を指さしながら「中国は永遠にお前の親父だ」とのチャントを送った。中国で「俺はお前の親父だ」「俺をおじいさまと呼べ」といった表現はののしり言葉で、「自分の方が地位が高い」とマウントを取るような意味で用いられる。

しかし、このチャントに中国のネット上では「辛勝で親父なら、7-0で中国に勝った日本は中国のおじいさんか?」「サッカーの試合で勝っただけで父親なら、世界にはどれだけ『中国の父親』が存在することか」など、逆に中国を貶めることになるというツッコミが相次いだ。

また、香港01の記事も「中国は勝利こそしたものの依然として得失点差でグループ最下位に沈んでおり、今後の状況も楽観視できない」とくぎを刺している。(翻訳・編集/北田)