梅沢富美男

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 映画「釣りバカ日誌」シリーズなどに主演し、人間味のあるユニークな演技で親しまれた俳優の西田敏行(にしだ・としゆき)さんが東京都世田谷区の自宅で死去したことが17日、明らかになった。76歳だった。

 西田さんと同じ福島県出身で、西田さんを「最も尊敬する俳優」と公言する俳優・梅沢富美男(73)が、スポーツ報知の取材に応じた。

 現在、東京・明治座で公演中の梅沢は周囲から訃報(ふほう)を聞き「一瞬、絶句しました」。3日前に、夢に西田さんが出てきたという。「(西田さんが)『俺、もう足腰立たないし…。梅沢さん、飲もうや』と言ったんです。まさか、こんな形で…。飲もうや、とは、またみんなで一緒に騒ぎたかったのかなあ…」としんみり話した。

 梅沢が芸能界で「兄貴」「兄さん」と呼べるのは西田さん一人。役者として活動できているのも、西田さんから数え切れないくらい助言、アドバイスをもらったからだという。「僕は冗談を交えながら自分のことを“300年に一人の役者”などと言ってます。でも、西田さんはまぎれもなくそう言える役者。もう、こんな人はしばらく出てこないでしょう」と悼んだ。