【独自】“非公認”萩生田氏の応援に安倍昭恵夫人が…「自民党」に白いテープ貼って選挙戦展開
投開票日が早くも10日後に迫っている、第50回目の総選挙。
注目選挙区の1つが、八王子市の一部が対象となる東京24区で、参政党・與倉さゆり候補(40)、立憲民主党・有田芳生候補(72)、無所属・畑尻文夫候補(69)、国民民主党・浦川祐輔候補(31)、日本維新の会・佐藤由美候補(52)、無所属・萩生田光一候補(61)の6人が立候補しています。
その1人、重要閣僚を歴任した萩生田光一候補は、政治収支報告書の不記載問題に絡み、自民党を非公認に。
萩生田候補:
やっぱり大変ですよ、非公認って。『やっぱり悪い人なんだ』ってダメ出しをされたような印象を与えられてしまうので。
選挙カーの垂れ幕を見ると、「自民党」と書かれていたと思われる部分に白いテープが貼られていました。
萩生田候補:
私を国政に出すか出さないか、それは自民党や石破首相が決めるんじゃない。お集まりいただいた市民の皆さんが判断していただくことなんです。
そんな萩生田候補の意外な援軍となったのが、安倍元首相が亡くなって以降、政治の場から距離を置いてきた安倍昭恵夫人(62)です。
故 安倍元首相夫人・安倍昭恵さん(62):
きょうは主人の魂と一緒に来ている。主人も必ず萩生田先生に当選をしていただきたい(と思っている)。(故 安倍元首相と萩生田候補は)大臣とか議員とかそういう関係ではなく、本当に信頼し合う人間同士としてお付き合いさせていただいたんだなと。
萩生田候補:
安倍政治、継承していかなきゃいけない。なんとしても国政に戻って、その思いをつなげていきたい。
同じ東京24区から、そんな安倍政治との完全決別を掲げているのが、立憲民主党公認の有田芳生候補です。
立憲民主党・有田芳生候補:
振り返ってみてください。ここから出ていた自民党の政治家さんは、安倍晋三元首相の一番の“お友達”でした。
有田候補はアベノミクスの失敗に加え、収支報告書の不記載問題など、安倍政治とそれに関わる政治家らが日本にマイナスをもたらしたと訴えます。
立憲民主党・有田候補:
国民とは違って、特権を享受している萩生田光一候補。皆さんの力で退場してもらおうではありませんか。
立憲にとって、東京24区はこの選挙戦での象徴的な場所。
新旧代表らが連日、駆けつけます。
立憲民主党、野田佳彦代表:
なぜ第一声を、ここでマイクを持とうとしたのか。(萩生田候補は)“裏金”の額の多い議員であると同時に、その裏金議員を裏から支えてきた旧統一教会との結びつきも強い人だからです。
立憲民主党・有田候補:
挑戦者なので、全力を挙げてやるしかない。
政治とカネ問題を追及する候補は他にも…。
道行く人に自らビラ配りを行う、日本維新の会公認の佐藤由美候補です。
日本維新の会・佐藤由美候補:
この“裏金問題”というのがまさに“利権”の政治の構造の象徴だと思う。利権によって、内輪の人だけに応える政治というあり方自体が、日本の地盤沈下を起こしている。
17日、八王子市内を回った佐藤候補は、八王子から裏金政治を一掃すると訴えました。
日本維新の会・佐藤候補:
失われた30年と言われている、この日本の停滞した状況。八王子の、日本の縮図です。この古い政治と決別をして、新しい社会、希望をもっていける。こんな世界を子どもたちに残していきたい。
知名度の高い候補者に挑む今回の選挙戦。
ここまでの手応えについて、「(ここまで)2日間全域で伺う中で、やっぱり頑張ってほしいと声をいただく方が多い。今回倒してほしい、そういう形で期待をいただいている」と述べました。
裏金問題が大きな争点に浮上するこの東京24区で、違う争点を打ち出そうという候補者もいます。
「裏金と、うらうらうらうらとずっと言って、裏金問題ばかり。本当にそうなんでしょうかという話です」と訴えるのは、国民民主党公認の浦川祐輔候補。
東京24区の候補者の中で最も若い31歳が訴えるのは、これまでの景気浮揚策からの脱却です。
国民民主党・浦川祐輔候補:
自由民主党が得意としているのは公共事業です。車を通し、電車を通し、新幹線を通す。空港を造る。私たち国民民主党ができるのは、できる政策は、民間企業の方々と一緒にイノベーションしていくということ。
今回の選挙戦について浦川候補は、自民党の不記載問題や公認問題が起こったことで、結果として政策面が問われていると話します。
国民民主党・浦川祐輔候補:
比較的フラットな、対立候補者みんなが平等に判断されるような、政策で判断されるような選挙になったのかなという面では、私はすごく歓迎している。
また、参政党から立候補している與倉さゆり候補は、「私たち参政党は、積極財政で減税して国力を上げたいというところを訴えております。自民党はもうやめようかなという方もいらっしゃる、そういうお声を聞くので、どこに入れようかなっていう、新たに考えている方にとっては、私たちは追い風になっているのかなと思います」と述べました。
この他、東京24区からは、無所属で畑尻文夫候補も立候補。
投開票は10月27日です。