(左から)遠藤雄弥、土村芳

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 遠藤雄弥が主演、土村芳がヒロイン役を務める映画『仏師』が、2026年に全国公開されることが決定した。

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 本作は、ある出来事をきっかけに仏を彫ることができなくなってしまった仏師を主人公に、再び仏を彫れるようになるまでこころの回復に真摯に向き合う姿を描くヒューマンドラマ。『G.I.ジョー』や『TOKYO VICE Season2』などの海外作品に助監督として参加してきた田中綱一が10年温めてきた完全オリジナル脚本で初監督を務め、長編映画デビューを果たす。

 四季の移ろいが美しい飛騨・高山、そして日本の仏教の始まりの地である古都奈良を舞台に、仏師の直哉を『ONODA 一万を超えて』などの遠藤、その妻・陽真理を『劇場版 おいしい給食 卒業』などの土村が演じる。

 自然豊かな飛騨の集落に移住してきた若い夫婦、仏師の直哉(遠藤雄弥)とその妻・陽真理(土村芳)。新たな土地で慎ましい生活を始める2人だが、直哉はなぜか本業である仏像が彫れずにいた。一方の陽真理にも胸に秘めたわだかまりがあり、その仲はどこかぎこちない。初めは用心深く様子を伺っていた集落の住人も、夫婦が隣人の吾郎やその孫娘・希々夏と仲を深めるにつれ、少しずつ2人を受け入れるようになる。だが直哉は、集落のお堂にある焼けた観音像を巡って、吾郎と集落の住人の間にも不穏な空気が流れていることを知る。少しずつ明らかになる、人々が抱えた罪や後悔の思い。そして焼けた観音像にまつわる悲しい記憶。やがて希々夏を巡り、同じ過ちが起ころうとしていた。

 遠藤と土村、そして田中監督からはコメントも到着した。

コメント遠藤雄弥(楠久直哉役)

こんにちは。この度、映画『仏師』で直哉役を演じさせていただきます、遠藤雄弥です。今作では、拭いきれない罪、後悔、反省…。あの時ああしていれば…私たちが生きていて、少なからずとも直面した事のある、過去の出来事との対峙に焦点をおいた物語になっています。仏像彫刻家である直哉と妻の陽真理が抱える、過去に冒してしまった出来事とどう向き合い生きていくのか。今回、岐阜県飛騨市、高山市、そして奈良県のロケーション、雄大な自然と四季の美しさに包まれながら、このストーリーを生み出した田中綱一監督、そして土村芳さんが演じる陽真理と共に様々な感情や出来事を共有し、向き合い苦しみ、それでも前を向いて生きていく。観ていただいた皆様の心にしっかりと響き、心で考える。そんな作品になるように努めていきたいと思っています。映画『仏師』御期待ください。

土村芳(楠久陽真理役)

初めて監督とお会いした時、作品に込める強い思いや祈りのような気持ちを伝えていただきました。口下手な私はあの時緊張していて上手く伝えられたか分かりませんが、私が演じる陽真理という役と共にこの物語を生きることで、直哉と陽真理の夫婦とじっくりと向き合いその日々を見守っていきたいという思いが込み上げてきました。田中監督、主演の遠藤さんはじめとする、この映画のために集まる素晴らしいチームの方々とご一緒させていただけること、飛騨、高山、奈良の地でこの物語が始まることを今からとても楽しみに脚本を読みながら想像を膨らませています。沢山の方に届けられるよう心を込めて臨みたいと思います。

田中綱一(監督)

企画が動き出してから既に何度か飛騨や高山を訪問させていただいていますが、毎回違った表情を見せてくれるこの土地に、そして出会った人々の親しみ深い人柄に、すっかり魅了されています。脚本作りの段階から、それぞれの役柄と真摯に向き合い続けてくださっている遠藤さん、土村さん、そして信頼できる仲間と共に、これから一年に渡って四季折々の自然の中で映画作りができると思うと、ワクワクすると同時に、自分自身も物語にしっかりと向き合わねばと身が引き締まる思いです。映画『仏師』どうぞよろしくお願いいたします!(文=リアルサウンド編集部)