ポスティング移籍決断の小笠原慎之介に「適合する球団」とは? 米メディアが熱視線「通用するかの判断は非常に難しい」

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中日からメジャーリーグを目指す意向を固めたという小笠原。(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 ある日本人左腕に“野球の本場”からも熱視線が注がれている。今オフにポスティングでのメジャーリーグ移籍が決定的と見られている中日の小笠原慎之介だ。

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 去る10月7日に今オフのメジャー挑戦を目指し、球団にポスティングシステムの申請を要望する意向であることが判明。2015年にドラフト1位で入団して以来、8年間で41勝(54敗)、防御率3.71、WHIP1.30の好成績を収めてきた左腕は、憧れであった大舞台にステップアップを図る。

 すでに米大手エンターテインメイト会社『WME』と代理人契約も締結。正式公示から45日間という交渉期限が設けられるポスティングに向けた準備も着実に進んでいる。あとは中日が本人の思いを汲み、移籍を承認するのみというフェーズに入っている。

 無論、入札制となるポスティングは買い手が見つからなければ意味がない。だが、27歳と比較的に若い左腕ということもあり、現地メディアでは今オフの移籍市場における小笠原への関心も報じられている。

 昨オフに今永昇太と4年総額5300万ドル(約83億2000万円=当時のレート)のポスティング契約を締結したカブスも候補となりそうな気配だ。米専門サイト『Bleacher Nation』は「カブスが日本球界との明確なパイプラインを構築しようとしていることは明らかだ。ゆえにあらゆる可能性が注目に値する」と断言。そして、「シンノスケ・オガサワラはおそらくカブスに適合する左腕だ」と論じた。

 奪三振率が高くない反面、与四球率が低く、四隅を巧みに突ける投球術を持ち味にする小笠原。そんな左腕を「表面的な評価だけでは、彼のような選手がMLBでどう通用するかを判断するのは非常に難しい」とした同メディアは、次のように論じている。

「27歳のオガサワラは年齢的にも伸びしろがあり、中長期でカブスの財政的なニーズにもフィットする。成績以上に優れた投手になる可能性は秘めており、高額ではなく、適正な価格で手にできる魅力的な選択肢になるだろう。また、過去に多くの日本人獲得に動いてきた球団のカラーもマッチするはずだ」

 複数球団が獲得に興味を示す可能性は十分にある。そうした中で小笠原がいかなる決断を下すかは大いに注目したいところだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]