「払ったって言いましたよね!?」未払いの携帯料金、客と店員の食い違いでクレーム寸前…接客業の実態描くフィクション


【漫画】「料金未払いを指摘したら逆ギレされた話」を読む

「こんなの詐欺だ!!」携帯ショップでそう叫んだのは、携帯の電波が入らないと来店した客。繋がらない原因は携帯料金の未払いだったが、その説明に客は「払ったって言いましたよね!?」と激怒してしまい……。日々いろいろな客と応対する接客業。それだけに、思い込みや勘違い、はたまた行き違いでトラブルやクレームも起こってしまうもの。

はらぺこもんろー(@harapekomonrrow)さんは、自身の体験や読者からの体験談をもとに、ブログやSNS上でフィクション漫画として「接客業あるある」を描いている作家だ。自身の携帯ショップでの体験などをベースに描かれるエピソードの中から漫画「料金未払いを指摘したら逆ギレされた話」を紹介するとともに、作者のはらぺこもんろーさんに、接客業をテーマに作品を描く思いを取材した。

■リアルな接客業の現場を少しでも知ってもらいたいという思いで描いた漫画

「料金未払いを指摘したら逆ギレされた話【1】」1


「料金未払いを指摘したら逆ギレされた話【1】」2


「料金未払いを指摘したら逆ギレされた話【1】」3


作者の接客業あるある漫画は、読者から寄せられた体験談や自身の経験をもとに描かれており、作者のはらぺこもんろーさん曰く、「同じ業界でもこんなにエピソードが違うのか!?」と驚かされることも多いという。そんな体験談をもとに、個人が特定されないようフィクションを交えながら表現しているそうだ。

はらぺこもんろーさんが本作を描き始めた理由について「私は10年前海外に住んでいたのですが、その時に受けた接客はとても強烈でした。常にスマートフォンを片手に態度も横柄。それに比べて日本の接客業はとても丁寧です。一方で、その実態を知らない方も多いのではと思っています。私が漫画で接客業の実態を面白く描くことで、“接客業で頑張っている店員さんの姿”を伝えたいと思っています」と教えてくれた。

幼少期から漫画を描くことが好きだったというはらぺこもんろーさんは、当時のことを「家庭環境があまりよくなかったため、現実逃避するために漫画を描いていて、人に見せることが恥ずかしかったので自由帳に描いて自分で見返して…の繰り返しでした」と振り返る。

現在は、異業種の体験談も募集されており、「接客業という職種は、一番身近な職業なのにも関わらずメディアに取り上げられることは、少ないと感じています。生活に欠かせない接客業の人たちの頑張りにスポットライトを当てて、日々の仕事を応援していきたいと思っています。将来的には、映像化やコミック化などさまざまなメディアを通じて、多くの方に接客業で頑張る人たちのことを知ってもらえるような作品を作りたいと思います」と今後の漫画制作への熱意を語ってくれた。

取材協力:はらぺこもんろー(@harapekomonrrow)