9回完投勝利をあげ、ナインとタッチを交わす伊藤(右)=撮影・中島達哉

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 「日本ハム2−1楽天」(26日、エスコンフィールド)

 日本ハムが6年ぶり、新庄監督就任3年目で初のCS進出を決めた。指揮官は決定の瞬間、両手を挙げてガッツポーズし、喜びを爆発させた。先発に伊藤は3戦連続完投の9回1失点でリーグトップの14勝目。レイエスの24号同点弾、清宮の勝ち越し13号ソロで逆転した。

 お立ち台にはその3人が上がり、レイエスは「ファースト、ファンズ、おめでとう」とファンを祝福。「本当にファイターズでプレーできて光栄です。ファンの皆さん、チームメイト、いい人たちに囲まれて、幸せです。(本塁打は)スイングルームで、江越選手、マイティーチャーである細川選手と話してまして、思ってた球とは違ったが打つことができた。本当にCSは1つの目標。達成できたのはよかった」と、うなずいた。

 清宮は「なんとしても大海さんに勝ちを付けるという気持ちで臨んでいたので、よかった。最後の一押しはファンの皆さんの声援で伸びてくれた。ミスなくとらえられたのはよかった。まずクライマックス決められたのはよかった。まだ戦いは続いてる。ここ(エスコン)で戦うこと。そこに向けてみんなで1つになって戦っていきたい」と、誓った。

 伊藤はこの日、13勝で並んでいたソフトバンクの有原が14勝目の権利をもって降板していたが、九回にオスナが打たれて逆転負け。この結果、伊藤が最多勝に大きく前進する形となった。「(CSの懸かるマウンドに)そういうシーンがすごく好き。意気に感じてマウンドに上がった」と明かし、「モーレ(レイエス)は僕の試合でこれで7本目。(清宮は)去年ファンフェスで、僕の試合で打ちますと言っていたので、それをしっかり実行してくれました」と打のヒーロー2人に感謝。CSに向けて「チームとしてもいい形で航海を進められている。もっともっといい波にいい風に乗って進んでいきたい」と、力を込めた。