7回、T−岡田は右前打を放つ(撮影・坂部計介)

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 「オリックス−西武」(24日、京セラドーム大阪)

 今季限りで現役引退を表明しているT−岡田外野手(36)が自身の引退試合で、五回から代打で登場。第2打席で右前にクリーンヒットを放った。

 七回の第2打席。今井に追い込まれながらもアウトローの変化球を豪快に引っ張り込んだ。打球は痛烈なライナーとなって一、二塁間を破り右前へ。スタンドからは大歓声が沸き起こり、ボールはオリックスベンチに届けられた。直前には代打で2ランを放った杉本とネクスト付近で熱い抱擁をかわしていた。

 五回に代打でT−岡田の名前がコールされると、最後の勇姿を見届けようとスタンド中に詰めかけたファンが一斉にタオルを振り回した。ケツメイシの「カーニバル」が流れる中、打席へ向かった。

 2死一、三塁の絶好機。強烈な岡田コール、応援歌が鳴り響く。今井が初球に投じた154キロ直球を強振した。高く上がった飛球は中堅・長谷川のミットに収まり、凡退。柔和な表情でT−岡田はベンチへ戻り、その後一塁守備に就いていた。

 現役生活を振り返ったは、引退会見でT−岡田は「オリックス・バファローズで19年間。僕は本当に最高のチームであると思いますし、最高のチームメート、仲間の集まりだと思います」と話していた。