紀子さま 悠仁さまの「東大推薦入学」を断念か…お誕生日文書で滲ませた“特別待遇”批判への苦慮
水色のドレスと帽子姿で、紀子さまが車の窓を開けて報道陣に会釈されている。9月11日、58歳の誕生日を迎えられ、天皇陛下と雅子さまに挨拶されるため、皇居へと入っていった。しかし、いつもと打って変わって、やや憂いを帯びたほほ笑みに見えた――。
皇室担当記者はこう語る。
「この5日前に18歳を迎えられた悠仁さまのご進学先を巡って、国民からの反発の声が強いことに、紀子さまもお心を痛めていらっしゃるからなのでしょう。お誕生日に際して寄せられた宮内記者会の質問に対する文書でのご回答では、かなりの字数を使って、悠仁さまがトンボをはじめとする生き物に関心を広げていったことを振り返っていたのです。
この内容に、“トンボなどの研究は推薦入試を突破するための実績作りなどではない”ということを、ことさらに強調する“釈明”のように読めたという声も、宮内庁内から上がっていました」
さらに、回答文そのものにも異例ぶりが表れた部分があると、宮内庁関係者は指摘する。
「回答文には、悠仁さまの『お印』である高野槇の若葉の写真と、『庭に植えた高野槇が、今は10メートルを越える高木に育ちました』というキャプションを添えた写真が添えられています。
悠仁さまを育てられた紀子さまの母親としての感慨を、高野槇の成長に託しているかのような構成になっているとも読めます。紀子さまは母親として、“世間からの批判を和らげたい”という思いで、悠仁さまのこれまでの歩みを振り返る文書をつづられたのでしょうが……」
だがこの文書も、母としての痛切な思いとは裏腹に、さらに国民との認識のズレが深まってしまいかねない懸念があると、静岡福祉大学名誉教授の小田部雄次さんはこう警鐘を鳴らす。
「ネット上でのバッシングについての質問に対する回答も、秋篠宮家が理由もなく一方的に批判を受けているという意識が強く表れているように感じます。一連の報道や批判は、根拠がないものばかりではありません。
これまでのなさりようなどを指摘する意見もあり、そうした声に対する心配りが、紀子さまのご回答の記述には薄かったという印象を持ちました。多くの国民と認識が乖離したままでは、さらにネット上でのバッシングという問題を深刻なものにしてしまいかねないでしょう」
紀子さまのお誕生日には、宮内庁の西村泰彦長官が定例記者会見で、悠仁さまの進学先を巡る報道に対し、“根拠のない情報が流れている”とし、続けて今後必要に応じて対応を取るという見解を示したのだ。
「対応を取ると西村長官は述べてはいたものの、具体的な対象や手段についての説明はありませんでした。悠仁さまのお誕生日に吉田尚正・皇嗣職大夫が同様の発言をしており、長官の発言は皇嗣職の発信を擁護する形でなされたものなのでしょう。
宮内庁が打ち消しに躍起になっている“根拠のない情報”とは、東京大学への推薦入学を指していることは明らかです。
8月には東大の『学校推薦型選抜』を利用した悠仁さまのご進学に対して反対署名運動が起きたほか、国際昆虫学会議へ悠仁さまが参加された際にも、“推薦のための実績作り”という批判が強まっていました。こうした経緯に加え、幹部たちの発言もあり、“紀子さまは悠仁さまを推薦入試制度で東大に進学させることを断念された”とみる関係者は多いのです」(前出・皇室担当記者)
■学力の伸び悩みも…“長期戦略”を転換
激化する“特別待遇”批判を受け、方針転換を余儀なくされたかのように見える紀子さまの“悠仁さま受験戦略”。だが、この転換には、本誌9月10日発売号が報じている“教科書レベルの質問に戸惑われた”といった、学力面での懸念も要因となっているという。
「悠仁さまは毎日7〜8時間勉強なさっていて、留年者が毎年出るほど難易度が高い筑波大学附属高校のテストでも、落第することなくきちんと進級されています。ただそれでも、東大の『学校推薦型選抜』は共通テストの受験も必要で、トータルで8割以上の得点を目指さなければならず、並大抵の努力ではそのレベルに達することはできないとされています。
紀子さまも、こうした状況に焦慮されていたことでしょう。祖父や父が東大卒、実弟の川嶋舟さんも東大大学院で博士号を取得しており、“一流の研究には東大しかない”と強い思いを抱かれてきたと聞きます。
悠仁さまがお茶の水大学附属幼稚園に入られたころから、長期計画で東大進学のための戦略を描かれてきたといわれるだけに、方針転換を決断されるには相応の苦慮があったようにお見受けしています」(前出・宮内庁関係者)
どの大学に進まれるにせよ、成年皇族としてご活動の幅を広げられる運命にある悠仁さまにとって、もっともいま必要な“学び”とは何なのか。
「悠仁さまにとってはとりわけ、同世代の人々が置かれた環境と、皇族としての立ち位置を客観的に見つめることにつながる学びが大切なのではないでしょうか。そのうえで、皇室という公平無私の立場から、虐げられる人々への思いやりや、支えとなれるような心構えを養われることを期待しています」(前出・小田部さん)
紀子さまが58歳のお誕生日文書に滲ませていた苦渋。この決断が、国民にとって喜ばしい悠仁さまのご成長と飛躍に結びつくことを願うばかりだ。