新しいスマートウォッチ「Apple Watch Series 10」が登場!価格は59,800円から

Appleは9日(現地時間)、オンラインにて発表会「Apple Event - It's Glowtime.」を開催し、新たに同社のスマートウォッチ「Apple Watch」の新モデル「Apple Watch Series 10」を発表しています。日本を含む1次販売国・地域における発売日は2024年9月20日(金)で、発売に先立ってAppleの公式Webストア(公式Webサイト「Apple.com」および公式アプリ「Apple Store」)などにてすでに予約受付が開始されます。

販売されるモデルはアルミニウムボディーのGPSモデルおよびGPS+CellularモデルとチタニウムボディーのGPS+Cellularモデルにそれぞれ42mmと46mmがあり、これまで通りにAppleの公式Webストアで販売されるGPS+Cellularモデルはオープン市場向けメーカー版(いわゆる「SIMフリーモデル」)となり、型番は42mmが「A3001」、46mmが「A3003」で、Apple直営以外にもNTTドコモおよびKDDI・沖縄セルラー電話、ソフトバンク、楽天モバイル、量販店、ECサイトなどからも販売される予定です。価格はアメリカで399ドル(約57,000円)から。

また日本における価格(金額はすべて税込)はAppleの公式Webストアや直営店「Apple ストア」ではアルミニウムボディーのGPSモデルが42mmなら59,800円、46mmなら64,800円、GPS+Cellularモデルが42mmなら75,800円、46mmなら80,800円、チタニウムボディーのGPS+Cellularモデルが42mmなら109,800円、46mmなら117,800円で、補償サービス「AppleCare+ for Apple Watch」は各モデルともに11,800円(2年間)または580円/月(2年間で総額13,920円)となっており、下取りプログラム「Apple Trade In」で最大56,000円割引となります。

またApple Watch Series 10の発売に合わせて既存の「Apple Watch Series 9」は同社の公式WebストアやApple ストアでは販売が終了され、下位モデル「Apple Watch SE(第2世代)」と「Apple Watch Ultra 2」は販売が継続され、価格は同社の公式WebストアやApple ストアではそれぞれ34,800円からおよび128,800円からとなっており、Apple Watch Ultra 2は新たに新色のブラックチタニウムやHermesとのコラボレーションモデル「Apple Watch Hermes Ultra 2」が9月20日に発売されます。なお、Apple Watch Hermes Ultra 2の価格は220,800円です。

Apple Watch Series 10はAppleの新しいスマートウォッチで、昨年発売されたApple Watch Series 9の後継機種となっており、新たにApple Watch Series 9などの約10%薄く、Apple Watchシリーズとしてこれまでで最も薄くなりつつ、新開発されたカスタムSiP(System in Package)「Apple S10」によってより快適に動作するほか、薄型化したにもかかわらず電池持ちを維持し、さらに46mmは最上位機のApple Watch Ultra 2(1185mm2の表示領域の410×502ドット)よりも広い12202の表示領域の416×496ドット(約326ppi)のディスプレイに大型化されています。

また新しい睡眠時無呼吸通知やより高速な充電、水深と温度のセンサー、さらに最新プラットフォーム「watchOS 11」の新しい健康とフィットネスの分析情報とインテリジェンスも備えており、ボディーとなるケースにはアルミニウムとチタンの2種類がラインナップされてともに魅力的な色と仕上げが揃えられ、アルミニウムケースは独特の反射となめらかさを備えた新しいポリッシュ仕上げで、ジェットブラックおよびシルバー、ローズゴールドの3色、一方、新しいチタンケースはジュエリーのような見事な輝きを放ち、ナチュラルおよびゴールド、スレートの3色から選べます。

バッテリーは1日中持続する18時間持ち、外観は革新的な金属製の背面となり、アンテナを本体のハウジングに統合して2つの層を1つに組み合わせており、ケースの他の部分と素材、仕上げ、色が完璧にマッチし、1枚の金属で作られているように見えるようになっています。また薄型化に加えて軽量化も実現し、アルミニウムケースはApple Watch Series 9より最大10%軽量化され、チタンケースはステンレススチールケースのApple Watch Series 9より約20%軽量化されています。またケースは角がより丸くなり、アスペクト比が広くなったため、ケースがわずかに大きな42mmと46mmになった一方で、画面が大幅に大型化されています。

画面は各ピクセルを最適化してより広い角度でより多くの光を発する革新的な広視野角OLED(有機EL)「LTPO3常時表示Retinaディスプレイ」を搭載した最初のApple製品で、その結果として斜めから見たときにApple Watch Series 9よりも最大40%明るくなり、輝度は1〜2000nitsでひと目で読みやすくなり、広角OLEDディスプレイは電力効率も向上しており、Apple Watchが常時オンモードのときのリフレッシュレートが1分に1回から1秒に高速化され、特定の文字盤で手首を上げなくても秒針の動きを見ることができるようになりました。なお、画面はアルミニウムケースではIon-X前面ガラス、チタンケースではサファイア前面クリスタルで覆われています。

42mmは989mm2の表示領域の374×446ドット(約326ppi)で、サイズは42mmが約42×36×9.7mm、46mmが約46×39×9.7mm、質量は42mmのアルミニウムケースではGPSモデルが約30g、GPS+Cellularモデルが約29.3g、チタンケースではGPS+Cellularモデルが約34.4g、46mmのアルミニウムケースではGPSモデルが約36.4g、GPS+Cellularモデルが約35.3g、チタンケースではGPS+Cellularモデルが約41.7g。なお、42mmでは130〜200mm、46mmでは140〜245mmの手首にフィットするようになっているとのこと。

新しいApple S10は64bitデュアルコアプロセッサーを搭載し、より薄型になるように設計されており、パフォーマンスや電力効率、インテリジェンスを重視して設計され、内蔵された4コアNeural Engineによってダブルタップジェスチャーや製品上のSiri、音声入力、ワークアウトの自動検出などといった毎日使用するインテリジェントな機能、衝突検出や転倒検出などの重要な安全機能、更新されたSmart Stack、再設計された写真の文字盤、watchOS 11 の翻訳アプリを快適に提供します。ストレージ容量は64GBに。

また新しい金属製の背面によってより大きく効率的な充電コイルが組み込まれており、Apple Watch Series 10はこれまでで最も充電が速いApple Watch となっており、昼夜を問わずにApple Watchをこれまで以上に簡単に使用でき、15分の充電で通常の日常使用を最大8時間、8分の充電で最大8時間の睡眠追跡が可能です。さらに充電が高速化したことに伴い、約30分でバッテリーの80%まで充電できます。

機能的にもApple Watch Series 10のコンパクトな新デザインと高速充電によって睡眠中に着用してもさらに快適で便利になり、心拍数や呼吸数、手首の温度などといった夜間の主要な指標を追跡する既存のインテリジェントな健康機能に基づいてApple Watchは睡眠時無呼吸の兆候を特定するのに役立つ機能を提供し、睡眠時無呼吸症は睡眠中に呼吸が繰り返し停止する潜在的に深刻な症状で、世界中で10億人以上が罹患していると推定され、ほとんどの場合は診断されず、治療せずに放置すると、高血圧や2型糖尿病、心臓疾患のリスク増加などの健康に重大な影響を及ぼす可能性があります。

睡眠時無呼吸を検出するためにApple Watchは加速度計を使って正常な呼吸パターンの中断に関連する手首の小さな動きを監視し、呼吸障害と呼ばれる新しいApple Watchの指標によって追跡され、これらの障害の一部は正常ですが、睡眠の安らぎを理解するのに役立つために追跡することが重要で、複数の夜に渡って頻繁に発生する場合は睡眠時無呼吸に関連している可能性があります。利用者は「ヘルスケア」アプリで毎晩の呼吸障害を確認でき、呼吸障害は高いか高くないかに分類され、1カ月または6カ月、1年の期間で表示できます。

さらに新しい睡眠時無呼吸アルゴリズムは呼吸障害データを分析するため、データに睡眠時無呼吸の兆候が一貫して見られる場合にはApple Watchが利用者に通知することができ、通知には睡眠時無呼吸の可能性がある期間と治療を受けることの重要性に関する教育資料のほか、3カ月分の呼吸障害データ、通知の詳細、医療従事者との会話中に参照できる追加情報が記載されたPDFが含まれ、睡眠時無呼吸通知アルゴリズムは高度な機械学習と臨床グレードの睡眠時無呼吸検査の広範なデータセットを使用して開発されました。

その後、この機能は睡眠時無呼吸技術としては前例のない規模の臨床研究で検証され、臨床検証研究ではアルゴリズムによって特定されたすべての参加者が少なくとも軽度の睡眠時無呼吸を患っていました。なお、この機能はまもなくアメリカ合衆国の政府機関のFDA(Food and Drug Administration)および他の世界保健当局から販売承認を受ける予定で、睡眠時無呼吸通知は今月中にアメリカや欧州、日本を含む150を超える国と地域で利用可能になります。

一方、引き続いて50mの耐水性能に対応し、自動ストローク検出やラップカウントを備えた水泳対応設計で水中や水辺でのアクティビティーに最適となっており、新たにwatchOS 11ではプールでの水泳用のカスタムワークアウトが導入され、新しい深度計と水温センサーを搭載しており、深度計は水面下6mまで測定できるため、シュノーケリングや浅いダイビング、プール、湖、海で遊ぶのに最適で、水温センサーは水中に沈めた後の水温を測定し、内蔵の深度アプリは水中で簡単に視認できるように非常に読みやすく、時間、現在の深度、水温、水中にいた時間、最大深度を表示します。なお、水中に沈めるとすぐに自動的に起動するオプションもあり、水温はプールスイムとオープンウォータースイムのワークアウト中にワークアウトの指標にも表示されます。

その他の仕様は触覚的な反応を返すDigital Crown、サイドボタン、電気心拍センサー、第3世代の光学式心拍センサー、皮膚温センサー、血中酸素ウェルネスセンサー、電子コンパス、常時計測の高度計、高重力加速度センサー、ハイダイナミックレンジジャイロスコープ、環境光センサー、緊急SOS、海外における緊急通報、衝突事故検出、転倒検出、騒音のモニタリング、バックトレース、位置情報取得(L1 GPS、GNSS、Galileo、BeiDou)、Wi-Fi 4、Bluetooth 5.3、第2世代の超広帯域(UWB)チップ、Apple Pay、GymKitなど。GPS+Cellularモデルにおける携帯電話ネットワークの対応周波数帯は42mm(型番:A3001)および46mm(型番:A3003)ともに以下の通り。

5G NR: -
4G LTE: Band 1, 2, 3, 4(AWS), 5, 6, 7, 8, 18, 19, 20, 25, 26, 28, 39, 40, 41, 66
3G W-CDMA: Band I, II, IV, V, VI, VIII
2G GSM: -

更新中


https://youtu.be/uarNiSl_uh4


記事執筆:memn0ck


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