北海道・千歳市に工場の建設を進める日本の半導体メーカー・Rapidus(ラピダス)が、総額1000億円規模の追加出資を要請していることがわかりました。工場の事業開始は2027年までに開始予定で、将来的には2nmプロセスから1.4nmプロセスへの更新も予定されています。

ラピダス、2メガバンクと政投銀に総額200億円の出資を要請ー関係者 - Bloomberg

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-09-09/SJJBNNT1UM0W00



Japanese chip fab startup Rapidus reportedly seeking $700M investment - SiliconANGLE

https://siliconangle.com/2024/09/09/japanese-chip-fab-startup-rapidus-reportedly-seeking-700m-investment/

Rapidus seeking \100B to further its 2nm Hokkaido fab • The Register

https://www.theregister.com/2024/09/09/rapidus_government_funding/

2022年創業のRapidusは、日本の半導体製造産業を支える存在として、政府の支援を受けて誕生した半導体メーカーです。

2023年から千歳市に建設中の工場では、2025年までに試作ラインを稼働させ、2026年までにパイロット生産を開始。2027年には2nmプロセスルール製品の生産がスタートする予定になっていて、さらに将来的には設備を1.4nmプロセスルール製品の生産に対応できるよう更新する計画があります。

ただ、2nmプロセスルールの半導体を量産するまでには5兆円規模の投資が必要だとのこと。

日本政府は当初から3300億円を支援しており、2024年4月にはさらに最大5900億円の支援を決めたことで、Rapidusに最大9200億円の支援をすることになっています。

一方、Bloombergによると、企業からの出資は73億円にとどまっていたとのことで、新たに1000億円の投資を求めたとのこと。内訳は、トヨタ自動車やソフトバンク、ソニーグループ、三菱UFJ銀行など既存の株主分が総額800億円、みずほ銀行、三井住友銀行、日本政策投資銀行の3行が総額200億円です。

この件について、Rapidusは具体的なコメントは発表していません。