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 第106回全国高校野球選手権大会の決勝が23日、阪神甲子園球場で行われ、京都代表の京都国際高等学校が東東京代表の関東第一を延長タイブレークの末破り、初優勝を果たした。

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 この快挙を受け、韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領が祝福メッセージを伝えた。

 尹大統領は同日15時ごろ、自身のフェイスブックを更新し「京都国際高校の韓国語校歌が、甲子園決勝戦の球場に力強く響き渡りました。京都国際高校の甲子園優勝を、心から祝福します」「劣悪な環境下で成し遂げた奇跡のような快挙は、在日同胞に誇りと勇気を与えてくれました。野球を通じて、日韓両国がもっともっと近づくことを願っています。やはり野球は偉大です。多くの感動を生み出しますからね」と喜びのコメントをつづっている。

 普段から野球ファンとして知られる尹大統領は、同校が22日に決勝進出を決めた際にも「ユニホームが汚れるほど、全力でプレーした選手の皆さんの闘志と情熱に、大きな拍手を送りたいです。精一杯応援します」と激励メッセージを送っていた。

 京都市東山区にある京都国際高校は、1947年に在日コリアンが自発的にお金を集めて設立した京都朝鮮中学校にルーツを持つ。野球部が名門に成長し、最近ではK-POP(韓国大衆音楽)など、韓国文化に関心のある学生の応募が増え、現在全校生徒160人余りのうち、90%ほどが日本人だという。

 学生は入学後、週3~4時間ずつ韓国語を学び、また韓国語だけで行われる授業も多い。

 野球部創部は1999年。2021年に京都代表として甲子園に初出場し、準々決勝まで進出するなどしていた。

(よろず~ニュース・椎 美雪)