ホンダの爆速「フィット・ダイナマイト」が凄い!「超高回転エンジン」搭載&ド迫力の「オーバーフェンダー」採用! 過激すぎる「ホットハッチ」の正体とは
過激すぎるホンダ「フィット・ダイナマイト」が凄い!
世界各国のモーターショーなど、自動車イベントで発表される「コンセプトカー」のなかには、好評を得るも市販化に至らなかったモデルが多く存在します。
なかでも2004年に開催されたカスタムカーイベント「東京オートサロン2004」で無限が初公開した「Fit Dynamite(フィット・ダイナマイト)」は、その魅力的な性能やデザインから、発売を求める多くの声が寄せられたモデルでした。
フィット・ダイナマイトは、ホンダの主力コンパクトカー「フィット」の初代モデルをベースに、走行性能を大きく向上させた本格的なスポーツモデルです。
【画像】「えっ…!」 これが爆速の「フィット・ダイナマイト」です!(31枚)
ベースとなったフィットの通常モデルは、パワーユニットに1.3リッターおよび1.5リッターの直列4気筒エンジンを搭載し、最高出力86馬力から110馬力を発揮しましたが、フィット・ダイナマイトではこのエンジンを全くの別物に交換。
米国の自動車レース「スポーツカークラブ・オブ・アメリカ(SCCA)」参戦車両のアキュラ「RSX(日本名:ホンダ インテグラ)」に用いられた、レーシング仕様の2リッター直列4気筒DOHC VTEC「K20A」型エンジンを、再チューニングした上でフィット・ダイナマイトに搭載しました。
これにより最高出力260馬力/8800回転もの大パワーを「6速MT」で駆ることを実現しましたが、強大なパワーを手に入れた代償としてノーマル形状のボンネットではエンジンが収まらず、完成したフィット・ダイナマイトのボンネットには巨大なパワーバルジが追加されています。
また、同車はパワーの増加のみならず足回りやブレーキも強化し、マフラーには左右2本出しのデュアルエキゾーストタイプを装着。
フロント/リアのタイヤも大径かつワイドサイズのものを採用し、それにあわせて前後フェンダーは車体から大きく張り出した迫力あふれる形状へと変更されています。
そのほか車体下部にはアンダーパネルなども装備するなど、“ダイナマイト”の車名に一切引けを取らない本格カスタムが施されたフィット・ダイナマイト。
同車は実際に走行も可能で、コンセプトカーとしては現実味のあるスタイリングであったため、ホンダファンを中心に市販化への期待が大いに高まりました。
しかし、その型破りかつ過激な構造からそのままの販売は難しく、フィット・ダイナマイトのイメージを踏襲した外装パーツやチューニングアイテムが市販化されるにとどまりました。