V12搭載の「超豪華ミニバン」に反響多数!? “長すぎ”ボディ&「4列シート」搭載! 「斬新すぎる」「リムジンじゃん」の声集まる「コロンブス」とは
斬新すぎミニバン「コロンブス」に反響集まる
高い車高と広い車内により、大人数を一度に快適に運ぶことができるミニバン。日本ではトヨタ「アルファード/ヴェルファイア」といった全長5m×全幅1.9mに迫るLサイズミニバンが販売されているほか、アメリカではその大きさを超えるトヨタ「シエナ」なども販売されています。
しかし、その更に上を行く巨大なミニバンが考案されていました。それが有名カーデザイナーのジョルジェット・ジウジアーロ氏が1968年に設立したイタリアの名門カロッツェリア「イタルデザイン」が1992年に発表したミニバンのコンセプトカー、「コロンブス」です。
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コロンブスは都市部向けの超高級ミニバンとして提案され、クリストファー・コロンブスのアメリカ大陸発見500年を記念して命名されました。
コロンブスの外観は極めて特徴的で、運転席と車体後半のパッセンジャーエリアの窓には大きな段差があり、運転席周辺の造形自体も、流麗な車体から一段飛び出ています。
フロントドアは通常のヒンジ式ですが、後席用のリアドアもヒンジ式で、さらに上部がガルウィング式に開くことで乗降性を向上させています。車体後部には上下に開くテールゲート、ルーフには開口部の大きいガラスサンルーフを装着していました。
なんとその全長は約6m。全幅は約2.2mもあります。
トヨタのマイクロバス「コースター」の全幅が約2.1mなので、幅に関してはマイクロバスよりも広く、更にコロンブスのホイールベースはアコースター標準車体の3.2mを大きく超える約3.8mです。
コロンブスの特徴は、その巨大さだけではなく、エンジン。BMW「7シリーズ」などに搭載されていたV12型5リッターDOHCが選ばれていました。最高出力は300psに達するBMW製V12エンジンにより、見るからに重量級のコロンブスの車体を、最高時速200km/h超まで引っ張ることができる……といわれていました。
トランスミッションはオートマチック、駆動方式はフルタイム4WDでしたが、長大なホイールベースによる取り回しの悪さを解消するためか、後輪は15度までステアが可能。ホイールは、20インチのものが採用されていました。
コロンブスの車内はシートが4列並んでいますが、そのうち2列目までの床が高くなっており、エンジンは2列目直下に横置きで搭載されていました。
コロンブスの特徴は、デザインやエンジンだけではなく、豪華に設えられた内装も見所がいっぱいでした。
なんと、一列目は運転席のみ、しかもセンター配置という突飛なレイアウト。運転席の左右には、独立式の2列目シートが並んでいました。3・4列目も同様に、快適そうなキャプテンシートが備え付けられており、3列目は回転も可能。写真では7人乗りですが、9人乗り仕様にするのも容易と謳われていました。
2列目以降のシートには、それぞれTVモニターが用意されネットワークを経由してビデオの閲覧もできました。室内照明に光ファイバーを採用していたのも、時代を先取りしていました。
驚きしかないコロンブスに対し、SNSでは「斬新すぎる」「ミニバンのレベルじゃない」、「もはやラグジュアリー・リムジン」、「日本ではあり得ない」「だいぶ昔に発表されているけど、未来の車みたい」など、そのデザインや存在感に様々な反響が起こりました。