宇和島〜宿毛ぐるり直結「四国横断道」全通へ加速!? “最後の事業化区間”いよいよ測量開始へ「鉄道も果たせぬ夢」叶える工区

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宇和島と宿毛を直結

 国土交通省 大洲河川国道事務所は2024年7月30日、四国横断自動車道の宿毛内海道路(一本松〜御荘) について、測量作業を始めていくとし、初となる事前説明会を開くと発表しました。

2020年に開通した中村宿毛道路(画像:国土交通省)。

 四国横断自動車道は、四国の南西部をぐるりと回り込んでいく高規格道路。高知市から四万十市、宇和島市までつないでいきます。

【画像】超便利!? これが「四国横断道」ルートと工事状況です(25枚)

 鉄道のほうは、窪川方面から中村、宿毛へ第三セクター「土佐くろしお鉄道」が走っていますが、宇和島まではつながっていません。北側で内陸部をつなぐ「JR予土線」も閑散ローカル線で、特急列車は走っていません。

 代わりに道路は、少しずつ事業化と工事が進められ、2024年度に宿毛市周辺の2工区が事業化を果たし、全線でGOサインが出ることとなりました。

 さて今回、その「最後の事業化工区」のひとつである一本松〜御荘の工区で、さっそく現地測量の作業がはじまっていきます。9月初頭には、沿線5か所で事前説明会が行われる予定です。

 四国最南端部の愛媛・高知県境をまたぐ「宿毛内海道路」は、内海IC〜宿毛和田ICをむすぶ約30kmの区間です。途中のICは、御荘・城辺・一本松・宿毛新港の4か所です(いずれも仮称)。

 この区間をはじめ四国横断道が完成すれば、御荘や城辺をはじめ愛南町の各エリアが、松山にも高知にも信号ゼロで直結を果たすこととなります。

 気になる進捗ですが、宿毛から中村までは完成していて、そこから窪川方面へは、一部をのぞいてまだ事業中のまま。もっとも古い2012年に事業化した窪川佐賀道路(佐賀工区)は、不破原トンネルが2022年に掘削開始となったところです。