道路にある「謎の赤い標識」何のため? 違和感アリまくりでSNSでも話題に! 緑や青でない理由は? ダメではない?
一般道にある謎の赤い看板とは?
X上で大分県中津市に設置されている「赤い案内標識」の投稿が話題になっています。
この案内標識はなぜ赤いのでしょうか。また、どのような意味があるのでしょうか。
【画像】「え…!」 なんの意味? これが高速道の「みどりの三角▲」です。画像を見る(30枚)
この案内標識はメイプルファームロード耶馬という耶馬溪広域農道の入り口に設置されているようです。
深い赤色が特徴的ですが、通常の標識と同様に地名や県道、国道の情報が書かれています。
そのため、他の緑色や青色の看板と同様に案内標識としての役割を果たしていることがわかります。
赤い看板は、「レアな看板」「個性的な看板」として看板マニアの間で「赤看」と呼ばれています。
ではなぜメイプルファームロード耶馬には赤い案内標識が設置されているのでしょうか。
大分県中津市の耕地課の担当者は次のように話します。
「メイプルファームロード耶馬の近くに、耶馬溪という渓谷があります。
耶馬溪は紅葉が綺麗なスポットでして、そこの景観配慮のためでございます」
耶馬溪は秋の紅葉が有名で、日本の新たな景勝地として知られてきているようです。
また、赤い看板に関して住民や観光客からの意見は多くないものの、SNSでは「珍しい標識」と書き込みをしてくれる人がいるのでありがたいとのことです。
近年、景観配慮のためにコンビニやパーキングの看板の色を落ち着かせるということは実は各地にありますが、案内標識の色を変えるのは珍しいかもしれません。
特殊な色の標識、設置には問題ないのか?
通常の看板は青や緑色ですが、赤色の案内標識を設置することは問題ないのでしょうか。
この案内標識が設置されている道路は、20年以上前に大分県が作った道路で、現在は中津市が管理している道路であるそうです。
残念ながらその当時の資料が残っていないため、設置当初にどのような手続きをしたのか、問題があったのかなどを把握することはできないようです。
しかし、現在まで特に指摘を受けたことはなく、道路交通法などで問題の有無に関して、法律上で問題はないのと思われます。
ところで、なぜ通常の標識は青や緑色なのでしょうか。
標識の色は「道路標識、区画線及び道路標示に関する命令」によって定められています。
この法律は昭和35年に定められたものですが、それまでは白地に黒文字の標識が採用されていたようです。
現在、一般道にある標識は青色ですが、青色は目につきやすく読み取りやすいとされているそうです。
特に、「白地に青」や「青地に白」の配色は、瞬時に判断して情報を読み取りやすいという効果があるようです。
高速道路の標識では緑ですが、緑には気持ちを和らげる効果があり、早いスピードで走っても確実に読み取ることができると言われています。
また、緑は自然の中で多いカラーのため、目に優しいされていたり、頭をすっきりさせる作用もあります。
安全・安心のサインとして使われているので非常口の誘導としても使われている色です。
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赤い案内標識は、通常とは一味違いますが、景観に馴染むために色を変えています。
本来の標識の理由も合わせて知っておくことで、標識について理解が深まるかもしれません。