都知事選の選挙活動中の石丸伸二

 7月7日の東京都知事選挙で得票数2位になった、前広島県安芸高田市長の石丸伸二氏が、連日のようにテレビ番組への「はしご出演」をしている。

「京都大学経済学部卒、三菱UFJ銀行ではニューヨークに駐在したほどのエリートです。しかしその経歴とは真逆の『危ないキャラ』が立ちまくっているので、視聴者の関心も高いようです。それで、ワイドショーや情報番組から出演依頼がくるのでしょう。都知事選投開票日の『Mr.サンデー“七夕決戦”都知事選SP』(フジテレビ系)で、元乃木坂46の山崎怜奈さんを冷たい口調で“論破”するなど、その言動が注目を集めてきました。

 7月11日放送の『グッド!モーニング』(テレビ朝日系)では、その山崎さんとのやり取りについて『女、子どもに容赦をするっていうのは優しさじゃないと思っている』『もうちょっと優しく言ってあげればよかったのかな。もっと(頭を)ポンポンってやってあげる感じで』と発言し、炎上しました。起用には、それなりにリスクもあるということです」(民放プロデューサー)

 この「いい意味で予測不可能」(同前)な言動から、しばらくはテレビで重用されると思われていたが、早くもSNSなどでは、石丸氏は「オワコン(終わったコンテンツ)」とささやかれ始めているのだ。

「きっかけは、7月14日放送の『そこまで言って委員会NP』(読売テレビ)です。舛添要一氏、田嶋陽子氏、泉房穂氏などの論客を相手に都知事選を振り返ったのですが、さしずめ集中砲火の様相で、石丸氏が言葉に詰まる場面も多々、ありました。

 番組内では、人口減少問題への取り組みが話題になり、石丸氏は人口減少の『(国民が)ヤバさになぜかまだ気づけていない。そこを心配します』と指摘しました」(芸能記者)

 田嶋氏から対策を聞かれると「究極的には、ですよ。あと100年か200年かかると思うんですけど」と前置きをしたうえで、こう切り出した。

「いまの社会の規範じゃ無理なんですよ。先進国どこも、人口減少を克服できていないので。たとえば、一夫多妻制を導入するとか、遺伝子的に子どもをうみだすとかです。SFの話に聞こえるかもしれないですけど、そこまでやらないと、人口減少が止まらない。ただ、いまどう考えても無理です。それをやろうとは思っていないです。日本の社会が変わるには300年かかります」

 石丸氏が掲げた“大構想”には、スタジオもザワついた。「一夫多妻制」というワードを持ち出すあたり、予測不可能な石丸氏らしいが、Xには拒否感を露わにする投稿も多い。

《世間は、この放送で「石丸伸二」という人物を完全に見切ったでしょう》

《オワコン化する石丸伸二

《考えが浅いなぁ〜って印象を持ってしまった》

《目が泳いでてさすがにかわいそうになってきた。これを機にもう表に出てこないでください》

 テレビからの「退場勧告」が聞こえる石丸氏だが、「今後はバラエティ番組から声がかかると思います」と、前出のプロデューサーは予想する。“劇薬”としての起用はまだまだ続きそうだ。