黒田剛監督が率いる町田ゼルビア、小野伸二が練習を絶賛したワケ 「高校っぽいというか…強度が高すぎて」

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今季初めてJ1に昇格した町田ゼルビアだが、目下首位とJリーグを席巻している。チームを指揮する黒田剛監督は、青森山田高校で辣腕を振るった人物だ。

その黒田監督と元日本代表小野伸二氏が、フジテレビ系列の『MONDAY FOOTBALL みんなのJ』で対面した。

なんでも2人は小野氏がフェイエノールトから浦和レッズに戻った時(2006年)に共通の知人を通じて知り合ったそうで、かなり長い付き合いだとか。また、小野氏が北海道コンサドーレ札幌に所属している際にも札幌出身の黒田監督と交流があったそう。

小野氏は町田のトレーニングを見学すると「(自分が)コンサドーレにいた時はもっと笑いながらじゃないけど、楽しみながらやっていたけれど、(町田は)真剣だもんね」と口にしつつ、ウォーミングアップから強度が高いことを黒田監督に質問。

指揮官は「試合もそうだし、ゲームのなかでトランジションを求めているなかで、頭を切り替えていく、トレーニングが終わったら、水分だけパッと摂って、次の練習にってやるのがすごく重要だと思います。これがゲームのなかで、もろに反映してくるなと感じています」と答えていた。

また、町田の山崎亨フィジカルコーチは「(他クラブと違うのは)監督のマネージメントの仕方。青森山田でやってきた監督なので、選手たちも、ちょっとプロっぽくないなと(感じている)。妥協がないというか、ハングリー精神がものすごい強いチームだなと」と話していた。

そして、FW藤尾翔太も「(トレーニングから)結構本気で、それを求められてますね。1セッションが終わったら水を飲みに行くんですけど、その飲みに行くのもジョグで行ってくれみたいな。最初それはしんどいなと思ってたんですけど、徐々にやっていくうちにそれが普通になっているので」と語っていた。

町田を視察した小野氏は、その感想をこのように話している。

「トレーニングが素晴らしかったですね、高校(部活)っぽいというか。高校で指導を受けたようなトレーニングなんだけど、ひとつひとつのセッションがマジ…みんな真剣にやっているし、強度が高すぎて。それが試合にも出てるなと思いました」

「(町田はガンバ大阪戦でも得意のロングスローからゴールを奪ったが)得意、得意って言われてますけど、町田だけじゃないからね、ロングスローやっているの。他のチームもやってますけど、ロングスローだけでなく、セットプレーでの得点が町田の強さなのは間違いない。ロングスローでしたけど、(こぼれ球に)反応している、みんなが集中していることが凄い大事な要素。本当に貪欲さが出ている試合だったんじゃなかったかなと」

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なお、小野氏から理想の監督像を聞かれた黒田監督は、誰かを真似するのではなく自分流を貫きたいと語っていた。