米警官がドライブ中の男性を逮捕。裁判沙汰になった侮辱行為とは?
中指を立てるポーズは、ドラマや映画で見かけるものかもしれませんが、相手に最大の侮辱を与える意味があり、米国ではNGとされています。そんな中指を立てる行為が、いかに同国で危険なのかを思い知らされるニュースをご紹介しましょう。
2018年、バーモント州で起きた中指事件。ある警官が走行中の1台のクルマを止めました。この警官は、クルマを運転していたボンバードさんが自分に向けて中指を立てたと思ったから、そうしたそうです。
ボンバードさんは中指を立てたことを否定していましたが、治安妨害の罪で逮捕され、クルマはレッカー移動されることになりました。ボンバードさんは警察に1時間以上拘留され、刑事裁判に出頭するよう求められたのです。
裁判沙汰にまで発展したこの事件。先日ついにその裁判に決着がつき、バーモント州がボンバードさんに10万ドル(約1600万円※)を、バーモント州の米国自由人権協会と個人の人権や表現のための財団に7万5000ドル(約1200万円)を弁護士費用として支払うことで合意したのです。
※1ドル=約161円で換算(2024年6月28日現在)
ボンバードさんの弁護士は、「ボンバードさんはこの結果に満足しているが、そもそもこの事件は起きるべきではなかった。警察は侮辱的とみなすものであっても、全ての人の権利を尊重する必要がある」と声明で述べています。
【主な参考記事】
New York Post. Driver charged over flipping off state trooper settles suit for $175K. June 26 2024