今年4月、銀座にオープンした肉の新星『おか粼』

多彩なコースをシックな店内で味わうことができ、肉ラバーな相手とのデートにおすすめの一軒だ!


肉を知り尽くしたベテランが魅せる、クリエイティビティに満ちた世界

店内は“岡粼前”なカウンターのほか、奥には落ち着いた雰囲気のテーブル席も


いわゆる「肉割烹」とはひと味違う、部位ごとの串焼きと趣意を凝らした肉料理が噂を呼び、数多の肉ラバーが熱視線を送っていた『おか粼』。

実は間借り営業だったという中目黒の地から羽ばたいて、今年4月に新天地でグランドオープンを果たした。

「お“初”にお目にかかります!」という名フレーズとともに登場する「こころ(ハツ)の串焼き」から始まるコースはめくるめく肉尽くし!



「肉をいっぱい食べてほしい!」と意気込む岡粼さん。コースに使われる肉の総重量は1人前約400gだが、食後感は重くなく、ひたすら多幸感に包まれるのも嬉しい限り


岡粼 睦(むつみ)さんは、もともとは和食の料理人だったが、2014年にロンドンで和牛の店を任されたことをきっかけに「肉が主役の日本料理」というスタイルに開眼。

帰国後は西麻布『The INNOCENT CARVERY』や麻布十番『岡田前』で、肉のオーソリティーとして活躍してきた。


磨きのかかった変幻自在な展開にワクワクが止まらない

カウンターのショーケースに並ぶのは、焼かれるのを待つ肉の串。美しい串打ちが、岡粼さんの技術の高さを物語る。肉は、銘柄やランクにはこだわらず、味わい重視で厳選し、仕入れている


主役たる肉の仕入れ先は滋賀の精肉店「サカエヤ」が中心。

確かな腕を持つ料理人としか取引しない店主・新保吉伸さんが、その技術を認めていることの証左だろう。




炭焼き、蒸し焼き、藁焼きと3段階の焼きを施してベストな焼き上がりに仕上げる「タン元」。




芯を抜いて煮た筒ごぼうに肉を巻いて焼いた「ザブトンの八幡巻き」は見た目もユニーク。

鮮烈に香る和歌山産の山椒を使った木の芽焼きにしてある。




さっと火を通した佐助豚に山芋と大根おろしを合わせた「佐助豚のしゃぶしゃぶとろろ」。



ヅケにしたヒレといぶりがっこを合わせた「“ヒレタク”の手巻き」。肉鮨は、握りも登場する。料理はいずれも、コース(¥19,800)の一例


練達のスキルと高品質な肉の邂逅に魅了されざるを得ない。


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