米ニューヨークで、『アイ・アム セリーヌ・ディオン〜病との戦いの中で〜』のプレミア上映会に出席したセリーヌ・ディオンさん(2024年6月17日撮影)。(c)ANGELA WEISS / AFP

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【AFP=時事】米ニューヨーク・マンハッタン(Manhattan)で17日、カナダのポップ・ミュージック界の大スター、セリーヌ・ディオン(Celine Dion)さん(56)のドキュメンタリーがプレミア上映され、現在闘病中のディオンさんがレッドカーペットに登場し、「パフォーマーとしての情熱は決して消えない」と断言した。

 映画『アイ・アム セリーヌ・ディオン〜病との戦いの中で〜(I Am: Celine Dion)』は、ディオンさんの輝かしいキャリアと、神経性の疾患、スティッフパーソン症候群を患ってからの最近の闘病生活を描いている。

 ディオンさんは、映画の中で自身の病気について話す決断は「最大の贈り物であり、最大の責任」でもあると話し、同じような障害に阻まれている人々の力になりたいと語っている。

 ディオンさんは、スティッフパーソン症候群と診断されたことを2022年12月に公表。予定されていた公演の中止を余儀なくされた。

 映画は、ディオンさんのそうした苦しみも描いているが、軸になっているのは家族と友人、音楽への愛だ。

 作品中では、自分のパフォーマンスのために高額なチケットを購入し、長い列をつくってくれるファンのために、ピカピカしたリンゴの実を実らせなければならないといつも思っていたと吐露している。

 しかし最近、ファンの一人から「私たちはリンゴの実が欲しくているわけではない。木のためにいるのです」と伝えられたと涙ながらに紹介。

 自身の家族と医療チーム、ファンへの感謝を述べ、「終わらない闘いだとしても、一日、一日を大切に」と話し、総立ちで拍手を送るファンに対して「この映画は、皆さん一人ひとりへの私からのラブレターです」「すぐにまた、皆さんにお会いできるのを願っています」と呼び掛けた。

 作品は今月25日からアマゾンプライムビデオ(Amazon Prime Video)で世界配信される。

【翻訳編集】AFPBB News

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